自由自在のプレー 古江彩佳は今季4戦3度目の最終組

1打差2位に浮上(撮影/村上航)

◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 2日目(1日)◇セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)◇6775yd(パー72)

2連続ボギーが先行する展開にも、古江彩佳は動じなかった。3番はガードバンカーのふち近くでほぼ“目玉”だった。4番(パー3)はグリーン左にこぼし「外したところが外したところだったので。2ホールとも『仕方なかったかな』っていう切り替えはできた」と振り返る。

“目玉”のボギーは仕方ない!(撮影/村上航)

続く5番(パー5)は左ピンで、セカンドは花道に置くのがベストだが、池も気になるアングル。「一瞬、考えました」と言う古江に対し、堅実派で鳴らすキャディのマイク・スコット氏が即座にレイアップを提案したという。「マイクが『そこ!』みたいな感じだったので、『オッケー!』って(笑)」。約80yd残して、ウェッジショットを根元に絡め、難なく最初のバーディにつなげた。

攻めと守りのメリハリを利かせて「67」(撮影/村上航)

持ち前のアグレッシブさが顔を出したのは、3連続バーディを奪って迎えた後半15番。手前のバンカーも気になるパー3で、手前ピンに対してフロントエッジを越えるか越えないかの7Iを握った。

「キャリーでグリーンに乗っちゃうと、奥にちょっと転がるっていうのも見えていたので」。右からドローボールで回すイメージより、少しだけ真っすぐ飛んだものの、狙い通りエッジに落としてホールインワンまであと30㎝のスーパーショット。「完ぺき。(クラブ選択も)本当にベストだった」と胸を張った。

世界ランク3位ブティエとの最終組対決へ(撮影/村上航)

2連続ボギー先行から、後半の4連続を含む7バーディ「67」で通算6アンダー。首位セリーヌ・ブティエ(フランス)と1打差の2位に浮上して週末を迎える。今季米ツアー出場4試合目にして、「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」3日目と「ドライブオン選手権」最終日に続く3度目のファイナルグループに入った。

「最終日が悪いことが続いているので、そこは直近に経験してきた分を生かしたい。(悪い時は)スコアを意識しすぎているのもあると思う。自分のショットに意識を集中できたら」。開幕からコンスタントに重ねてきた優勝争いの記憶を残り36ホールにつなげていく。(シンガポール・セントーサ島/亀山泰宏)

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