八幡浜市美術館で洋画家門田俊彦さん個展 「青春残像」テーマに78点

青春など幅広いテーマで創作を続ける門田さん(左)の個展会場

 「青春残像」をテーマに描き続けてきた愛媛県八幡浜市の洋画家門田俊彦さん(93)の個展が同市本町1丁目の市美術館で開かれている。10日まで。

 門田さんは愛媛大図工科を卒業。東京で看板業の仕事をしながら美術研究所に通い研さんを積んで帰郷、42歳まで小中学校教諭を務めた。県展のほか中央の日展や創元会、日洋会などにも精力的に出品し、地元の後進育成に尽力してきた。八幡浜美術会名誉会員。

 第2回市美術館共催展として開き、創元展の受賞作「干網2」など初期から最新作まで78点を展示。青春シリーズでは、青緑色のワンピースの女性をメインに柱時計やハトを点景にした「青春のとき」や、描きかけのキャンバスをバックに物思いにふける若者を表現した「O君の場合」などが並ぶ。

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