コムドット悠馬、就活イベントにて新曲「クラゲ」を披露 やまとは“リアルな悩み”を解消

コムドットのやまと&悠馬(※)が、就活生向けイベント『クラゲの見つけ方』を2024年2月26日に日本教育会館一ツ橋ホールで開催した。

(※)アーティスト活動時は本名で活動。通常のクリエイター活動時はゆうま名義。

就活生に向けたトークセミナーとして、やまとの講演会と学生に向けた悠馬の応援ソング「クラゲ」の初披露が予告されていた今回のイベント。開演前にマスコミ向けに開かれた囲み取材で、やまとは「YouTubeクリエイターになる前の学生時代に、自分が何者か分からないという悩みがあった時代に考えていたこと、そこでの出会いから人生が変わった考え方をお話しさせていただければ」と講演での内容を明かしていた。

やまと自身も苦手だという講演会の少し緊張した空気感をコムドットの公開人気投票で和らげつつ、やまとは自分の生い立ちを話しながら、就活をする上で必要な自己分析についての本題に入っていく。

「自分の持った個性、種、クラゲっていうものを、正しい場所に持っていって、必要な条件を揃えることで、個性の種が花を咲かす。これができるかできないかで、大きな差が出てくるんじゃないかと僕は考えています」

やまとは大学生の頃に外交官になることを目指し、アメリカのワシントンD.C.にまで行って実際に外交官に会ったことがある。そこで話を聞いて実感したことが、自分にはこの職業は合っていないということだった。大まかに説明すると、外交官は7年というような歳月をかけて、一つのプロジェクトを成功させていく職業。結果的にやまとはアイデアをすぐにアウトプットでき、リアクションの見えるYouTubeのようなクリエイター、そしてメンバーを束ねたり責任感を力に変えることができる代表取締役に就く道を選ぶこととなる。

つまり重要なのは、自分という人間を正しく把握した上で、その種をどこに植えるかということ。やまとは、「それぞれ持った属性があって、その属性を生かせる場所にいるから得意技を発揮できる」とポケモンに置き換えてみると分かりやすいと説明しつつ、「特別な才能を持ってる人間は僕は誰1人いないと思っていて。平凡って言われる人と才能がある人の差って、単純に自分がどういう人間かを知っているか、知らないか。知っていたらそれを適切な場所に自分を配置できているかどうかの差でしかないと思っています」とアドバイス。

最後にやまとは、「この『クラゲの見つけ方』の講演会に来ましたって、笑顔で自分の就職の合否の発表を僕に持ってきてくれたら嬉しいなと思います」「みんなのなかに埋まってるものを見つけてあげてください。みんなのなかに泳いでいるクラゲを見つけてください」と言葉を投げかけていた。

質疑応答では、やまとが就活生のリアルな悩みに答えていく。後方ブロックのファンを指したり、客席に降りて積極的にファンとスキンシップを図るやまとは、改めてファンと話すことが好きなことに気づき、ファンとコミュニケーションの取れるイベントを開催することを宣言していた。

イベント終盤には、悠馬が「クラゲ」を初歌唱した。悠馬が就職活動と向き合う弟のために制作した楽曲で、就職活動を機に人生や自分に向き合う学生、さらに人生の帰路に奮闘する人々へ向けて、これからの可能性を歌った応援ソングになっている。

タイトルにもなっている「クラゲ」とは、昼間の海ではプカプカと浮いているけれど、水族館では青く光って綺麗に美しく見えるもの――視点を変えると美しく見える、そういったクラゲを心のなかに探してほしいという悠馬の思いが込められている。「クラゲ」は2024年3月1日に配信リリース。MVも公開予定だ。

(渡辺彰浩)

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