「生徒であることに誇りを持って前を向いて」 今月末で閉校の高校 最後の卒業式

3月は卒業式のシーズンです。今月末で閉校となる広島市の安芸高校では、最後の卒業式と閉校式が行われました

最後の卒業生は60人。卒業式には、保護者や、音楽部のOB・OGからなるオーケストラなどおよそ250人が出席しました

安芸高校 平田浩一 校長
「みなさんが本校に入学し、1人ひとりが輝くことで安芸高校50年の歴史は完成することができました。心からありがとう」

20年前に社会科を担当した元教師
「最後ということで学校を見ておきたかった。体育館がいっぱいになるぐらいでしたから、ずいぶん小さくなった」

音楽部の卒業生
「閉校をわたしたちも受け止めて、最後の思い出をつくろうと今回、集まって演奏しています」

続いて昔の卒業生や元教員なども出席して閉校式が行われました。県立安芸高校は1974年に開校しましたが、ここ数年は入学者の定員割れが続いていました。

県立高校再編のため呉昭和高校とともに今年度末で閉校することになりました。

卒業生たち
「後輩はいないけど、充実した3年間だった」
「さみしいけど思い出は消えないんで」
「安芸高校の生徒であることを誇りに感じているので、前を向いて人生歩んでいこうと思います」

開校以来、1万人近い卒業生を送り出してきた県立安芸高校。今月末で50年の歴史に幕を下ろします。

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