ピッチ内外で厳しい1年過ごすラッシュフォード「僕は完璧な人間じゃない。間違ったら真っ先に手を挙げる」

[写真:Getty Images]

マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが思いを打ち明けた。

生え抜き10番は昨季こそ自己ベストの公式戦30ゴールと大活躍だったが、今季はチームの不振ぶりにも乗っかり、ここまで32試合で5得点。ピッチ外では昨年10月に続いて、今年1月にナイトクラブでの夜遊びが発覚し、うだつが上がらないシーズンを過ごしている。

イギリス『デイリー・メール』によると、26歳FWはアメリカメディア『The Players' Tribune』で沈黙を破ったようで、自身の過ちを認めつつ、クラブに対する献身の欠如を否定した。

「聞いてほしい。僕は完璧な人間じゃない。間違いをおかしてしまったとき、真っ先に手を挙げ、もっと改善する必要があると言う。でも、マン・ユナイテッドに対する僕の取り組みに疑問が抱かれるようなら、そのときこそ声を上げないといけない」

「それは僕のアイデンティティや自分が支持するすべてのものを疑問視されるようなもの。僕はここで育った。このクラブでは子供の頃からプレーしている。自分が子供のころ、このバッジをつけるために、家族は人生が変わるような金を断った」

「フットボールはバブルになりうる。僕は普通の人間でいようとし、同じ友達といるようにもしている。それが夜の外出や、休日でも、変わらないように最善を尽くしているんだ」

「でも、それは違う側面もある。僕は人間だ。20代の若者の多くが過ちをおかし、そこから学ぼうとする。でも、僕は誰からもそれを見られない犠牲を払ってきている」

「理解してほしいのは難しい時期を乗り越えるために金が必要なわけじゃないということ。それはシンプルに試合への愛だ」

また、「一部はパンデミックにまで遡る」と新型コロナウイルスが流行った当時の子供の貧困問題に対する取り組み時も不当な批判があったと述べ、こうも語ったようだ。

「どんな批判も受け止める。でも、クラブに対する僕のコミットメントや、フットボールに対する愛、そして家族を疑われ始めたら、そういう人にもう少し人らしくあってほしいとシンプルに求める」

「理解してほしい。僕が若い頃はユナイテッドでプレーするのがすべてだった。手が届かないところにあったんだ。そこにたどり着くのもだけど、とどまるのはもっと大変だった」

「金は素晴らしいもの。ありがたいこと。でも、夢はかけがえのないものだ。11歳だった僕にとって、ユナイテッドでプレーするのが唯一の目標だった」

「マンチェスターの子供として、その夢を生き続けられるのが当然だと思うなら、それは僕のことをただ知らないだけだ」

「正直に言って、僕は人々の疑いを気にしたりしない。でも、僕を愛していると言われると、疑ってしまう。それが世の中だ」

「僕は最も暗い場所にいて、世界の半分が敵対しているように感じるときは数日間、1人でリセットしようとする。そうすると、大丈夫になる。うまくいかないときは話し相手を見つけるんだ」

「でも、肉体的にも、精神的にも落ち込むたびに気分を良くしようとさせ、ユナイテッドとイングランドのために最高のフットボールをするときだといつも思う」

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