広島カープ 侍ジャパン組が大活躍 小園海斗はホームラン含む3安打 楽天とオープン戦3連戦 先発は森下暢仁

青山高治 キャスター
きょうは3月1日ですからあと28日後、4週間したらもう開幕です。

コメンテーター 木村雅俊 さん(中国新聞社 編集委員室 特別委員)
早いですよね。この前、キャンプって言っていたら、もう開幕が本当にすぐ、そこに来たっていう感じがします。

青山高治 キャスター
ここからはオープン戦で誰が活躍して開幕1軍に向けてどうチームが仕上がっていくか、目が離せません。

木村雅俊 さん
ただ、ことしはオープン戦の1試合1試合の重みをたぶん、選手が一番感じていると思うので、若い選手が出てくるっていうことは本当に枠を争うわけですから、1試合の重みって、いつも以上のような気がします。

青山高治 キャスター
1日のオープン戦、いったい誰が出てきたんでしょうか?

倉敷で行われた楽天とのオープン戦。1回、侍ジャパン選出の 小園海斗 が、いきなりツーベース。好調な打撃を披露します。

先発は、こちらも侍ジャパンの 森下暢仁 。楽天の上位打線をすいすい打ち取ると、3番・辰己涼介 を空振り三振。立ち上がりを3者凡退で滑り出します。

しかし、2回、自身のエラーも重なり、2アウトながら満塁のピンチ。ここは、フルカウントから内角への厳しいストレートでなんとか無失点で切り抜けます。

3回、中村健人 のレフト前ヒットから始まった連打などで今度はカープに2アウト・満塁のチャンス。しかもバッターは、新外国人の4番・シャイナー。期待が大きくふくらむ場面でしたが、打球はレフトの守備範囲で先制点とはなりません。

そのウラ、菊池涼介 に代わってセカンドの守備に入った 矢野雅哉 がナイスプレーを連発します。まず、ピッチャー返しが森下のグラブに当たって難しい位置へ転がった打球に素早く反応、さらにアクロバチックな体勢からストライク送球でアウト。

続いて、ボテボテの当たりにしっかり突っ込んで、これまた難しい体勢から正確な送球でアウト。矢野に助けられた森下は、3回を2安打、無四球、無失点で降板します。

4回、きのう(2月29日)、1軍に合流したばかりで即スタメンの5番・レフト、秋山翔吾 。変化球をセンター前に弾き返し、初ヒット。

さらに盗塁も決めて、ここまでしっかり調整してきたことを証明します。

秋山が作ったチャンスに 坂倉将吾 。レフト前に落とす技ありの一打で先制点を奪います。

主導権を握ったカープは、5回、ここまでオープン戦打率6割超えの小園。絶好調、“鯉侍” の完璧なホームランで追加点を奪います。

その後、同点に追いつかれて、9回。2アウト・1塁で去年の秋から人一倍練習してきた中村健人。結果がほしい男のレフトオーバー、タイムリーツーベースで勝ち越します。

さらに開幕1軍に入りたい 久保修 。きょう、2安打目のタイムリーでリードを広げます。

9回ウラは、腕を下げた新フォームの 塹江敦哉 。1塁線ファウルフライに中村健人が飛び込むファインプレーもあって、3人でピシャリ。追いつかれながら突き放したカープが勝利しました。

楽天 2ー4 広島

青山高治 キャスター
投げて、打って、守って、走ってと見所がそれぞれあるゲームでした。

コメンテーター 木村雅俊 さん(中国新聞社 編集委員室 特別委員)
春のキャンプで目立った選手が本当にまた結果を出しているので。なんかいい流れですね。

青山高治 キャスター
ちょっと春先、スタートダッシュにつまずくんじゃないかっていわれた小園選手が今シーズン、もういきなり仕掛けている。調子がよさそうです。

木村雅俊 さん
去年の反省を踏まえて仕上げを全部うまく回してきたのが、こうやっていきなり3本のヒットを打っているわけですから。いいですよね。侍ですけど、やっぱりカープでしっかり大きく成績を出してほしいので、開幕が本当に楽しみになります。

© 株式会社中国放送