地元食品スーパーが倒産+大手の合併&統合進み「売り先激減」"地場の青果卸売会社" 関連会社と事業停止→破産手続きへ 負債総額は計約5億円―北海道旭川市

事業を停止した浅田青果(北海道旭川市)

北海道旭川市の青果物卸売業「浅田青果」と関連会社が2月29日に事業を停止し、破産手続きの準備に入りました。2社合計の負債総額は約5億円です。民間の信用調査会社、東京商工リサーチによりますと、浅田青果は戦後間もない1946年7月に創業。その後、青果物小売店から卸売に転換し、ピークの1999年5月期には43億9000万円を売り上げていました。ただ、取引先だった地元食品スーパーが2005年に倒産。大手流通の合併・統合が進み、販路が減少。2000年代後半には売上高が約20億円まで減りました。北海道産野菜が人気の台湾向けの輸出を拡大し、輸出部門の別会社を設立。収支改善を狙いましたが、新型コロナの感染拡大で、2021年5月期の売上高は7億6000万円と、ピークの2割まで落ち込みました。

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