「なんで入ってくれないの…」 西村優菜は悔しい後退

こんなシーンを増やしたい(撮影/村上航)

◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 2日目(1日)◇セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)◇6775yd(パー72)

17番(パー3)、西村優菜の長いバーディパットは惜しくも入らなかった。「もう、ホントにカップ手前まで入ると思ってたんですけど…」。首をかしげながらタップインのパットを打ったのは、この日何度目か。「(全体的に)転がりも、スピード感もいい感じ。『なんで入ってくれないのかな…』って。ちょっと、原因は分からないですね…」と苦笑交じりに話した。

9番でダブルボギーをたたいても折り返して10番でバウンスバックを決め、13番(パー5)も3打目を絡めてバーディ。取り戻した後の終盤5ホールで2ボギーを喫した。「うまく切り替えてラウンドできていたんですけど…。だんだんパターが入らないことを引きずってしまった部分、ちょっとストレスになっていった感じはありましたね」と言った。

調整が続くショットは「ちょっとやり切れていなかった部分があった」。持ち味が荒れた分を必死にカバーしようにも、締めくくりのパッティングがカップに消えてくれなければ実らない。

畑岡奈紗と米ツアーで初めての同組(撮影/村上航)

畑岡奈紗と同組でプレーするのは米ツアー2年目で初めてのことだった。8年目を迎える先輩の姿に「ショートゲームに関して、やっぱりすごくレベルが高い。一緒に回りながら、勉強できるところがたくさんあった」と受け取った刺激も多い。

3打差10位から、7打差の通算イーブンパー27位に後退。「上を見てスタートしたので、すごく悔しい一日にはなってしまった。あと2日あるので、しっかり上げていけるように頑張りたい」。まだまだ上位を目指せる週末へ、奮起を誓った。(シンガポール・セントーサ島/亀山泰宏)

ショットは「やり切れていない部分があった」(撮影/村上航)
まだまだ上位を目指せる週末(撮影/村上航)

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