良縁呼んだ!? 「大谷グラブ」ひな人形も展示 町の人口より多い数のひな人形! 鳥取・日野町内で展示

野球を楽しむ様子に見立てて飾られたひな人形=鳥取県日野町根雨、金持テラスひの

 全国から譲り受けたひな人形を町内各地で展示する「福よせ雛(ひな)」の飾り付けが27日、鳥取県日野町で始まった。人形が野球を楽しむ様子などに仕立て、町の人口を上回る約3500体を観光施設や商店といった19カ所に飾る。3月3日から31日まで見物客を迎える。

 福よせ雛は各家庭で不要になったひな人形に小道具などを持たせて再利用する取り組み。名古屋市内の主婦グループが始め、各地に動きが広がった。日野町では町商工会や町民でつくる実行委が、地域のにぎわい創出のために2019年から主催している。

 通年で展示する18会場に加え、メイン会場の同町根雨の観光施設「金持テラスひの」に約千体を並べた。米大リーグで活躍する大谷翔平選手から人形たちにグラブが贈られたと設定。人形「日野翔平君」がグラブやバットを持って野球をする様子をユーモラスに表した「変わりびな」も登場した。

 ほかに、自転車で人形が町内のサイクリングスポットを走り、町役場を訪問する姿に見立てた場面も目を引く。実行委の安達幸博委員長は「散策しながらくすっと笑える人形たちを見てもらい、関係人口の増加にもつながるとうれしい」と期待した。

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