仏製造業PMI、2月は47.1に上方改定 23年1月以来の高水準

[パリ 1日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた2月のフランスHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は47.1と、速報値の46.8から上方修正された。2023年1月以来の高水準。

1月の43.1から上昇した。昨年5月以来初めて企業が先行きに明るい見方を示した。

ハンブルク商業銀行のエコノミスト、ノルマン・リープケ氏は「フランス製造業は回復し始めており、回復ペースも速まっている」と指摘。消費財が回復のけん引役だと述べた。

新規受注指数は前月の38.9から46.7に上昇。20カ月ぶりの高水準となった。

リーブケ氏は「今年は内需が回復し、フランス製造業の回復につながると考えている」と指摘。パレスチナ自治区ガザの紛争や紅海の船舶攻撃に関連した最近の地政学的緊張は、フランスの製造業には先月ほとんど影響しなかったと述べた。

「紅海での攻撃はサプライチェーンへの影響という点では比較的無害のようだ。企業は輸送期間の長期化を報告しているが、遅延の程度は21年のサプライチェーンの混乱に比べれば些細なものだ」と述べた。

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