【山口天気 夕刊3/1】真冬の寒さ&山は雪降る所も 暖冬の今年は早くも”遅霜”に注意

きのう29日(木)天気を崩した低気圧が日本の東へ進むとともに、西から冬型の気圧配置が強まってきています。県内では、北西の風が強まり、流れ込む寒気の影響で、気温が今朝よりもすでに下がってきています。

あす2日(土)にかけて冬型の気圧配置は続く見込みです。今夜からあす2日(土)はじめにかけてが、上空に流れ込む寒気が強まるタイミングとなる見込みで、上空1500メートル付近で、-9℃以下の雪が降るレベルの寒気が流れ込みそうです。

今夜からあす2日(土)朝にかけては、山間部ほど雪が降る所があり、うっすら雪化粧となる可能性があります。平地では降ったとしてもちらつく程度で、日中は天気は落ち着くでしょう。ただし、寒さは一段と厳しくなります。最高気温であす2日(土)は7℃くらい。山間部は5℃くらいで、冷たい北風も吹いて、体が縮こまるような寒さとなるでしょう。真冬の防寒が必要になりそうです。

あさって3日(日)は気圧の谷の影響を受けて再び天気が崩れる見込みです。気温が低い未明から朝にかけては山間部では雪。平地でもみぞれが降る所があるでしょう。峠道は3日(日)朝も路面状況にお気をつけください。気温が上がる日中は山間部も含めて、雨が降りやすい天気となりそうです。

週末は遅霜にも注意が必要です。朝の最低気温は0℃前後まで下がる見込みですが、この春初めて霜注意報が発表されています。今年は暖冬によって、植物の生育が進んでいて運用が早まっています。農作物の管理はお気をつけください。

週明け月曜日は次の低気圧が近づくことで、天気は下り坂となりそうです。早ければ夜に雨が降り始めて、二十四節気「啓蟄」の5日(火)を中心に大きく天気が崩れるでしょう。まとまった雨となる見通しです。来週も気温はなかなか上がらず、春本番への季節の歩みはゆっくりとなりそうです。

(KRY山口放送 気象予報士 中原一徹)

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