ナワリヌイ氏葬儀、支持者数千人集まる 厳戒態勢 全国で91人拘束

[モスクワ 1日 ロイター] - 北極圏の刑務所で死亡したロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の葬儀が1日、モスクワの教会で行われた。

当局が厳戒態勢を敷くなか、葬儀はマリイノ地区の教会で小規模に行われ両親が参列した。

ソーシャルメディアでは花で飾られた棺に横たわる遺体の写真が公開された。葬儀後にボリソフスコエ墓地に埋葬された。

ナワリヌイ氏に別れを告げるため花を手に数千人が教会に集まったが中には入れず、氏の名前を唱えてその死を悼んだ。棺が運び出された後には「ロシアに自由を」、「戦争反対」、「プーチンのいないロシアを」、「プーチンは人殺し」などの声が上がった。

ロシア大統領府は葬儀に先立ち、ナワリヌイ氏を支持する無許可の集会は違法と警告していた。

警察は厳重な警戒態勢を敷いていたものの、ほとんど介入はしなかった。ただ、人権団体「OVDインフォ」によると、モスクワを含む12の都市で合計91人が拘束された。

葬儀・埋葬のもようは動画投稿サイト「ユーチューブ」のナワリヌイ氏のチャンネルで配信。全世界で25万人以上が視聴した。

プーチン大統領はこれまでのところナワリヌイ氏の死亡について何も言及していない。

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