検索ばかりしてしまう 不安ばかりが募る 両側乳がんになりました 232

もうすぐ5年がたとうとする、乳がん患者生活。最初のころの不安を思い出すことはなくなってきたけれども、やはりふとした瞬間にズドーンと重くなるときがある。閉経前のホルモン治療を続ける身としては更年期症状が結構ある。

最近調子がいいねえ、と漢方薬を飲まずに暮らしてしまったら、ある日ずどーーーーーんと気持ちが落ちてしまった。

ここで気が付けてよかった。薬って効いているのね、と実感。その瞬間からちゃんと飲み始めました。復調、しています。

こうして5年、発信をしているわけだけれども、寄せられる声は多種多様でうんうんうなづくものばかりだ。

みんな同じことも悩むし、違うことも悩む。なので、みなさんの悩みは貴重。自分だけではないと思えるのだ。

『検索ばかりしてしまう』56歳女性

『検索ばかりしてしまいます。実感がないまま、今のところ、日常の仕事などの、生活をしながら、どうなるのかは、全くわからず、不安で、帰宅後1人だと、泣いてしまいます。』

『不安で・・・不安で』48歳女性

『はじめまして。私も1年前の夏に手術をし右胸全摘しました。今は定期的に検査をしています。ホルモン剤を飲んでいますが、体調が悪く常に不安です。先週もいろいろと検査をして、子宮内膜症が判明しました。少しでも具合が悪いところがあると、再発?転移?不安で不安で…。息子は受験生です。心配をかけないよう、いつまでも元気でいられるよう、これからも前を向いて生活したいです。1人じゃないと思えました。ありがとうございます。』

いざ、り患してしまうと心配ばかり。その症状の重さではなく、り患した人ひとりひとりにそれぞれかかってくる。

サーチばかりしていたことを思いだすけれども、したところで、『ひとによる』のだ。これは忘れてはならない。

たとえば・・・これは年齢別のり患。グラフでいくとがばっと20代後半から立ち上がってくるのがわかる。年間9万人。誰にでもなる可能性がある。

こちらは人数にしたもの。もう30代後半からは同じくらいの人数がどんどん積み重なっていることになる。

でも5年生存率を見てみよう。(全部のステージが入っている)

1993年にかかった人よりは1997年にかかった人の方が生存率が高い。

直近のデータは2009年からのものだけれども右肩上がりであることがわかるだろう。

そう、まだまだ右肩上がり。私も2019年り患なので、ここから何年たっていることか。

だから治療はどんどん進化している。

自分にあった治療を相談して選んで進められる時代。だからこそちゃんとした知識を得て、ちゃんと選んで、ちゃんと進もう。その先は全部もとには戻らないかもしれないけど、なんとかなる毎日がある、と私は信じている。

出典)がん情報サービス

https://ganjoho.jp/reg_stat/index.html

★3月8日は国際女性デー『HTB創世ミモザマルシェ』に!

https://www.htb.co.jp/ichimoni/marche/mimosa/

幸せの黄色いもの(mono)集めました、ということで黄色い雑貨や食べ物、お花を集めたマルシェが行われます。

【日時】 2024年3月8日(金)~10日(日) 〔3日間〕

8日(金) 正午~午後6時
9日(土) 午前10時~午後5時
10日(日) 午前10時~午後4時

【場所】 HTB本社1階 onちゃんテラス 入場無料
札幌市中央区北1条西1丁目6番地

来れないわ、という方も大丈夫!オンラインでもリアルでも楽しめるイベントもあります。絵本の読み聞かせも必聴。

例えば・・・こんなイベントがあります。

10日(日)午前10時からは・・・

もやもや言葉と”私”の気持ち~北海道のジェンダーギャップから考える~
札幌男女共同参画センター 菅原 亜都子さん × 森 さやかアナウンサー(ワークライフバランス・コンサルタント)
「旦那さんが子どもの世話をしてくれるなんて、イクメンだね」
このような何気ない一言に、もやっとしたことはありませんか?
逆に、相手を傷つけているかもしれない言葉を気づかずに使っていることも・・。
ちょっと気になる「もやもや言葉」から、北海道のジェンダーについて考える時間、です。
ご一緒する菅原亜都子さんは、札幌市男女共同参画センターに配属され、現在で20年目。ジェンダー平等に関わる学習機会の創出や女性リーダーの育成、困難を抱える女性への支援などに従事。石狩市男女共同参画推進委員、W20JAPANデリゲートも務めている方。

もやもやっとしたものを少しでもすっきりできれば。

そして、

10日(日)午後4時からは

女性の病と『防災』 いざというときの心がまえ
https://ganwith.jp/life/pdf/saigai.pdf
熊本地震のあとに作られた『災害時の心がまえ』(協力:中外製薬)を読み解きながらいざというときにどうすれば?を考えます。
阿久津友紀(HTB・乳がん患者) と同僚の森さやかアナウンサーと事例交えてお話します。

病があるだけであとのことを乗り越えるのが結構大変。さらに女性であることもまだ今は大変な部分が多い、です。

ひとりじゃないことを実感できる3日間。ぜひHTBまたはオンラインでお会いしましょう。

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