原爆で犠牲になった中学生たちの遺品を集めた企画展が1日、広島市の原爆資料館で始まりました。
「ともだちの記憶」展には、原爆で亡くなった中学生の遺品や生き残った生徒の手記など約100点が並べられています。それぞれが身に着けていた衣服などから、生死を分けた状況を感じとることができます。
生き残った生徒たちは、その後もずっと、亡くなった友だちに対する“罪の意識”をかかえて生きてきたといいます。
愛知から
「実際に身に着けていたと思うと、当時の状況がリアルに想像できた」
秋田から
「(原爆で)2つに分かれた空を見て、普通ではあり得ない。みんなが見ていたと想像すると不思議な気持ち」
2つの学生服の袖をあわせ、友だちが手をつないでいるかのように見えます。
原爆資料館 学芸課 高橋佳代さん
「『ともだち』と表現すると、若い世代は身近に感じてもらえる。平和や命の尊さについて、考えるきっかけになれば」
企画展は広島市の原爆資料館・東館1階で、9月10日まで開かれています。