和歌山県・海南市立海南下津高校で閉校式

少子化などによる生徒数の減少が続き、この春で閉校することになった、海南市立海南下津(かいなんしもつ)()高校で、きょう(3月1日)閉校式が行われました。

海南下津高校の閉校式のもよう(3月1日・海南市下津町)

海南下津高校は、旧・海南市高校と旧・下津女子高校の2つの女子校が合併し、2007年に開校した、専門学科としての家庭科を有する、県内唯一の全日制高校です。

この春で閉校となる海南下津高校の校舎

このうち食物科では、旧・下津女子高校の流れを受け継ぎ、プロの調理師の指導やオリジナル弁当の開発、卒業と同時に調理師免許を取得できることなど、食育に関する様々な実習を行ってきました。

家政科では、食物や衣服、保育、介護などを専門的に学ぶとともに、事業所でのインターンシップも行うなど、実践的な技術を身に付ける教育を行ってきました。

しかし、少子化などによる入学志願者の減少により、この春での閉校が決まったものです。

生徒会長の藤井葵さん

きょう午前、学校の体育館で行われた閉校式には、海南市の神出政巳(じんで・まさみ)()市長ら来賓が出席し、生徒を代表して生徒会長の藤井葵()(ふじい・あおい)さんが「心からさみしい気持ちがこみ上げてきます。かけがえのない沢山の思い出が出来ました。海南下津高校を選んで本当に良かったと実感しています」とお礼を述べました。

閉校のあいさつをする柳和希校長

最後に、柳和希()(やなぎ・かずき)校長が「これまで、本校と、本校で学ぶ子どもたちの成長を温かく見守り、ご支援いただいた地域の皆さんや関係者に敬意を表します」と感謝の言葉を述べ、校旗を海南市教育委員会に返納しました。

校歌の歌詞

最後に、出席者全員で海南下津高校の校歌を斉唱して、歴史に幕を下ろしました。

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