信州Re:Nが国宝 松本城で鈴鹿8耐の体制発表。TOTECがメインスポンサー、マシンはBMW M1000RRに乗り換え

 2月24日、一般社団法人信州活性プロジェクトTeam長野は、長野県松本市にある国宝 松本城にて鈴鹿8時間耐久ロードレースに向けての体制発表会を開催。チーム名を新たに『信州Re:N with TOTEC』として戦うことを発表した。

 信州活性プロジェクトTeam長野は、「長野から世界に挑戦!」をコンセプトに結成され、地域活性化を目的とした有志団体だ。鈴鹿8耐をメインに活動しており、2022年は2023年も未完走扱いとはなったものの46位でチェッカーを受けた。

 今年から『Team長野』は別チームで活動することになったが、その母体は残って『信州Re:N(しんしゅうれん)』として新たなスタートを切る。鈴鹿8耐をメインに活動していき、マシンはBMW S1000RRからBMW M1000RRと刷新。ライダーラインアップは、東村伊佐三を引き続き起用し、新たに中村修一郎を迎えることになった。第3ライダーは現時点では発表されていない。

新たなチーム名を発表した信州Re:N with TOTEC

 チーム名の由来は、地元長野県にある複数の有名な神社仏閣、伝統行事や祭事などが多く存在し、『祭』という言葉にある文化が関係している。その祭事に欠かせない地域の集まり、『連(Ren)』がレースに参加する地域の集合体のひとつであることから、新チーム名が名付けられた。

 さらには『Re:N』の“Re”には心機一転生まれ変わるという意味、“e:N”には関わった人達の縁と縁を繋いでいきたいという意味も込められている。長野県のイニシャルでもある“N”と“Re”を合わせて出発点や立ち返る所は長野県という示し、諦め悪く何度(n回)でも挑戦するという意気込みも込めている。

 そして、全日本スーパーフォーミュラ選手権もサポートするトーテックグループがチームのメインスポンサーとなったため、『信州Re:N with TOTEC』としてエントリーする。全日本ロードや鈴鹿8耐の有力チームを支援する昭和電機グループ(SDG)もサポートにつき、マシンのロゴも増えた。

 そんな新生『信州Re:N with TOTEC』は、新しい門出を祝うにふさわしい、国宝認定されている松本城にて体制発表会を実施。会場では新型マシンをお披露目するとともに、吉井勝行代表やライダーの東村と中村が意気込んだ。

東村伊佐三、中村修一郎(信州Re:N with TOTEC)

 東村は「レース経験を長く続けていて、鈴鹿8耐には30回出場していて今年で31回目になります。みなさんの応援を頂き、実現するように頑張りますので応援をお願いいたします」とコメント。中村は「鈴鹿8耐は今年で5回目の出場になります。これまでの経験を活かせるように、チームの目標を達成できるように頑張ります。みなさまよろしくお願いします」と語った。

 また、チームの新たな試みとして四輪レースにもチャレンジ。ドライバーの後藤満と平野桔梗も体制発表に駆け付け、アドバイザーにS耐などのレースに参戦経験のある加藤芳皓氏が就任したことも明かされた。新たな体制とマシンでチーム一丸となり、まずは鈴鹿8耐のトライアウト、そして鈴鹿8耐の本戦で完走に挑む。

東村伊佐三、中村修一郎、平野桔梗、後藤満
伝統工芸品の阿島傘
信州Re:N with TOTECが使用するBMW M1000RR

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