【速報】伝統の「お水取り」始まる 東大寺、752年から

奈良市の東大寺二月堂で1日、伝統の仏教修行「修二会(しゅにえ)」の本行が始まった。「お水取り」とも呼ばれ、古都に春の訪れを告げる行事とされる。東大寺大仏開眼と同じ752年から途切れることなく続き、今年で1273回目を数える。 修行に勤める11人の僧侶「練行衆(れんぎょうしゅう)」が二月堂本尊の十一面観音菩薩(ぼさつ)に懺悔(さんげ)し、人々の幸福を願う。寺にこもり、激しく床板に身をたたきつける「五体投地(ごたいとうち)」などの修行を続け、15日に満行を迎える。疫病の流行や戦争でも中止にならず「不退の行法」とも呼ばれる。 

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