「積み重ねがこの前の結果に繋がった」パリ五輪行き決めたゴールに藤野あおばが改めて言及、再開するWEリーグにも「開幕戦から1試合に集中」

WEリーグ再開に向け準備を進める藤野あおば[写真:©超ワールドサッカー]

日テレ・東京ヴェルディベレーザのなでしこジャパンFW藤野あおばが、北朝鮮女子代表戦やWEリーグについて語った。

なでしこジャパンは2月28日、パリ・オリンピックアジア最終予選第2戦を国立競技場で迎え、北朝鮮戦に2-1で勝利。2戦合計スコア2-1で、2大会連続6度目のオリンピック出場権を獲得した。

この試合で先発し、決勝点となるヘディングゴールを76分に決めた藤野は、1日のチーム練習後に囲み取材に応じ、北朝鮮戦について改めてコメント。チームでの取り組みが代表戦での結果にも繋がったと述べている。

「今シーズン、ポジションがFWに変更というか、FWをやる機会が多くなったこと、また、(植木)理子さんが海外移籍でいなくなったことで、クロスからの得点がチームから少なくなっていったりとか。そういうのは自分もやっていて感じていたところでした」

「誰かがそういう部分を補わなければいけないと思っていましたし、自分のできることを増やすっていうところも今シーズンの課題として、クロスだったりとか、ペナルティエリアに入っていくっていうのは自分自身も意識してやっていたので、そういうことの積み重ねがこの前の結果に繋がったのかなと思います」

また、試合前には「いろんな人からゴール目指してやってほしいっていう話もたくさんあった」と明かした藤野。「自分自身の長所はそういうゴールへの姿勢だと思っていますし、そこはブラさずやるべきだと思ったので、変えることなく目指し続けた結果があのゴールだったかなと思います」と貴重なゴールの背景を語った。

さらに、北朝鮮後に残したWEリーグに関するコメントにも言及。注目度を高めたいという意図からの発言だったという。

「(北朝鮮戦を)いろんな方が見ていて、すごい注目度も高くて。WEリーグってすごく良いリーグだと思いますけど、代表選手の海外移籍だったりとかで価値が損なわれているところもあると思います」

「でも、なでしこジャパンだけじゃなくて、他にもいろんな選手がいて、見ていても、やっていても楽しいですし、今回は順位争いもかなり激しくて面白いリーグです。あの試合を見て、女子サッカーに興味を持って、WEリーグも見に来ていただけたら嬉しいですし、そういう意味でも注目度を高めたいと思いました」

リーグ戦再開を前に、4位につけているベレーザの現状についてもコメント。強かった過去のイメージに囚われすぎず、目の前の試合に集中していくことで、結果がついてくるはずだと語った。

「自分がベレーザに入る前までは常勝軍団というか、どんな試合でも勝ち続けるクラブだなと思っていましたし、その強さが前のベレーザには正直あったなと今思っているところです。やるからにはもちろん勝利を目指してがんばりたいなと思いますけど、正直今のべレーザは強いチームだと思っていないというか。良い意味で、前まで強かったから今も勝って当然とか思えないチームです」

「順位どうこうもありますけど、一戦一戦しっかり戦って勝利を積み重ねれば、最終順位は自ずとついてくると思いますし、相手の順位だとか、今の環境とか関係ないと思います。そこはもう開幕戦から1試合に集中して、勝利にこだわってやることが必要かなと思います」

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