「全て違う。私は犯人ではない」元交際相手を殺害し遺体を遺棄した罪に問われた男は起訴内容を全面的に否認 静岡地裁

おととし元交際相手の女性を殺害し、遺体を静岡市内の山中に遺棄した罪などに問われている男の初公判が静岡地裁で開かれ、男は「私は犯人ではない」と、全面的に否認し、無罪を主張しました。

殺人や死体遺棄などの罪に問われているのは、住所不定の無職の被告(38)です。

起訴状によりますと被告はおととし1月、静岡市に住む元交際相手の女性(当時37)の首を何らかの方法で絞めて殺害し、遺体を清水区の山中に遺棄。

さらに女性のスマートフォンを盗み、女性の銀行口座から300万円を自分の口座に不正に送金したとされています。

静岡地裁で開かれた初公判で被告は、起訴内容について「全て違う。私は犯人ではありません」と全面的に否認しました。
検察側は冒頭陳述で、被告のスマートフォンに女性の銀行口座にログインするためのIDや、暗証番号が書かれたメモの写真が、あったなどと指摘。「被告以外が犯人である合理的可能性は考えられない」と強調しました。

一方弁護側は、女性が殺害されたと検察が主張する時間以降も、女性は生きていたとした上で、「被告に動機などはなく、無罪とすべき」と訴えました。

裁判の最大の争点は被告が犯人なのかどうかで

3月8日に結審する予定です。

© 静岡朝日テレビ