中国製造業PMI、2月は49.1に低下

中国製造業PMI、2月は49・1に低下

 重慶市黔江(けんこう)区工業パークにある企業の工場で、電子部品を加工する従業員。(2月17日撮影、重慶=新華社配信/楊敏)

 【新華社北京3月1日】中国国家統計局サービス業調査センターと中国物流購買連合会(CFLP)が1日発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比0.1ポイント低下の49.1で好不況の節目となる50.0を下回った。同センターの趙慶河(ちょう・けいか)高級統計師は、2月の製造業PMIの特徴として次の四点を挙げた。

 ①生産指数は1.5ポイント低下の49.8となり、企業の生産活動が鈍化した。新規受注指数は横ばいの49.0だった。業種別に見ると、食品・酒類・飲料・精製茶、医薬品、非鉄金属精錬・圧延加工、電気機械・器材などで2つの指数が2カ月連続で50を上回り、化学繊維・ゴム・プラスチック製品、鉄系金属精錬・圧延加工などは50を下回った。

 ②大手企業のPMIは横ばいの50.4で、引き続き50.0を上回った。うち生産指数と新規受注指数は10カ月連続で50.0以上を維持。中規模企業は0.2ポイント上昇の49.1。小規模企業は春節連休の影響が顕著で、0.8ポイント低下の46.4となり、生産・経営活動が鈍化した。

 ③ハイテク製造業のPMIは0.3ポイント低下の50.8と、4カ月連続で50.0以上を維持した。設備製造業は0.6低下の49.5、消費財業は0.1ポイント低下の50.0で、景況感がやや悪化した。エネルギー多消費型産業は0.3ポイント上昇の47.9となり、低水準から上昇した。

 ④企業の見通しが安定した。生産経営活動期待指数は0.2ポイント上昇の54.2で、春節後の市場に対する自信の高まりが見られた。業界別に見ると、木材加工・家具、自動車、鉄道・船舶・航空・宇宙設備、電気機械・器材などはいずれも58.0以上と高水準にあり、業界の発展に対する企業の高い自信を示した。

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