高校授業料を減免 県、学び継続後押し

  ●学用品の購入補助

 石川県と県教委は、能登半島地震の被災者を対象に、高校授業料の減免と、小中学生に必要な学用品の購入費、放課後児童クラブの利用費を補助することに決めた。自宅が損壊したり、地震に伴って収入が減少したりした世帯の児童生徒が学びを継続できるよう後押しする。

 自宅が損壊した世帯、収入が減った世帯は高校の授業料の減免措置を受けられる。4人家族モデルで年収が590万円未満となった家庭が対象となる。高校入学手数料の減免制度も設ける。県教委が新年度当初予算案と今年度第1次3月補正予算案に費用を計上した。

 授業料の減免や補助については県教委が窓口となる。今年度第2次3月補正予算案に盛り込まれた放課後児童クラブの利用費と学用品購入補助については各市町で受け付ける。

 放課後児童クラブの利用費は▽クラブが被災して休業・閉所し、通えなくなった児童▽クラブは無事だが自宅が被災して通えなくなった児童―が対象となる。申請すれば地震が発生した1月にさかのぼって利用料の減免、返還を受けられる。

 学用品の購入補助には鉛筆やノート、制服のほか、給食費や通学費も含まれる。対象となる収入の基準は生活保護の受給など市町によって異なる。

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