米金融安定に脆弱性、銀行ストレスは後退=FRB半期議会報告

Michael S. Derby Dan Burns

[1日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は1日、議会に半期ごとに提出する報告書で、金融の安定性に「顕著な」脆弱性があるとしながらも、昨年春に銀行が直面していたストレスは後退したとの認識を示した。

FRBは報告書で、一部の銀行で規制資本に比して固定金利資産の公正価値の下落がかなり大きくなっていると指摘。同時に「銀行システムにおける深刻なストレスは昨年春以来、後退した」とし、「銀行の規制リスクベース自己資本比率は堅調で、幅広く上昇した」とも言及した。

経済については、インフレ率を目標とする2%に戻すことにコミットしていると改めて表明。連邦公開市場委員会(FOMC)は「インフレが持続的に2%に向かっているという一段の確信が得られるまで、(フェデラルファンド(FF)金利の)誘導目標を引き下げることは適切ではないと予想している」とした。

パウエルFRB議長はこの報告書に基づき、6─7日に議会証言を行う。FRBの制約的な金融スタンスのほか、利下げの見通しなどについて議員から質問を受けるとみられている。

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