昭和の常識…令和で非常識!? 連絡網「何それ?」家庭訪問「わかんない」…学校の常識なぜ変わった!?

今ではあり得ない「昭和の常識」も数々あります。教育の現場でも、いつの間にかかつての常識は様変わりしていました。
かつての学校の「常識」、けっこう、変わっているんです。

児童
Q:連絡網って知ってる?
「何それ?」「連絡"棒"?連絡の"棒"?」「モウ?牛?」

Q:家庭訪問って知ってる?
「わかんない」「わかんない」

かつては当たり前だった「連絡網」に「家庭訪問」。今の小学生はほとんど知らない様子です。

鳥取県境港市内の小学校を訪れてみると。

上道小学校 中村将人 校長
「電話番号だとかは個人で管理していただいて、他の方に知られることがないようにという観点で連絡網は無くしている」

クラスの児童の電話番号などが書かれた連絡網。学校からの大事な連絡を保護者間で伝えてほしい時に活用されていましたが、多くの個人情報を含み、スマートフォンの普及もあって市内9つのすべての小中学校で姿を消しました。

今では、学校からの保護者への緊急連絡は一斉メールに。
保護者間での情報共有はLINEなどに変わっています。

そして…

上道小学校 中村将人 校長
「今は家庭訪問という名前ではなくて家庭確認で。もし何か緊急のことが起こった時には家庭に訪問させていただく。その前の家庭の位置をきちんと確認させていただく」

家庭訪問ならぬ家の住所のみを確認する「家庭確認」です。

そのワケは教員の働き方改革。
この学校では1~2日業務を短縮でき、さらには「休みを取る」という働く親の負担軽減にもつながるということで市内6つのすべての小学校で「家庭確認」に変わっています。

ところで…

上道小学校 中村将人 校長
「コロナ禍では調子の悪い人は休んでくださいという対応だったので、今までのコロナ禍が休みやすかった、休んでいただいていたという影響が残っているのかなと思います」

昨年度の鳥取県内の小学校の不登校の児童数はコロナ禍前に比べ2倍以上に増加していて、解決の手段の1つとして今でも家庭訪問を実施するケースもあるといいます。

上道小学校 中村将人 校長
「やはり保護者の方と連携をしてとか、親密な関係が解決につながる一歩でもあると思うので、関係性を作っておくことはすごく大切なことだと思う」

他にも、網に入った石鹸は衛生面の観点からハンドソープへ。
理科の実験で使ったアルコールランプは安全性の観点からガスコンロへと変化しています。

昭和には当たり前だった学校の常識も時代とともに変化を続けているようです。

© 株式会社山陰放送