ロシア各地で追悼、128人拘束 当局、ナワリヌイ氏葬儀で

1日、英ロンドンのロシア大使館の外に、ナワリヌイ氏を追悼するため置かれた花(AP=共同)

 ロシアのプーチン政権と対立し服役中の刑務所で死亡した反政府活動家ナワリヌイ氏の葬儀が営まれた1日、モスクワや第2の都市サンクトペテルブルクなどロシア各地で市民による追悼の動きがあり、人権団体「OVDインフォ」によると19都市で計128人が治安当局に拘束された。ロンドンやパリなど欧州の各都市でも人々が集い、花を手向け、ろうそくに火をともして死を惜しんだ。

 葬儀はモスクワ南東部の教会で営まれ、市民が朝から教会前に長い列を作った。遺体は付近の墓地に埋葬され、夜まで献花する人の列が続いた。付近では治安部隊が厳重な警戒態勢を敷いた。

 ロンドンではロシア大使館の外に多くの花が手向けられた。パリのエッフェル塔近くにあるトロカデロ広場でも雨の中、数十人が花をささげ、ろうそくに火をともして黙とうした。

 フランスのマクロン大統領はX(旧ツイッター)で「(ロシア人が)ナワリヌイ氏を追悼しに行くのは相当な勇気がいることだ」と述べ、葬儀に足を運んだロシアの人々をたたえた。(共同)

ロシア反政府活動家ナワリヌイ氏が埋葬された墓地に向けて歩く人々=1日、モスクワ(ロイター=共同)

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