迫力ある生き物のアップリケが目を引くレッスンバッグ。全国や海外から注文が舞い込むほどの人気商品で、作っているのは、農家の女性です。作り始めたきっかけは、楽しく幼稚園に行ってほしいという、自身の子どもへの思いでした。
恐竜や海の生き物。
鳥取県鳥取市のギャラリーSORAで展示販売されているのは、大山町の農家、マキナツさん手作りのバッグです。
子どもが持つレッスンバッグに、大胆な生き物のアップリケ。
こうしたバッグをマキナツさんが作り始めたのは、親としての気持ちからでした。
マキナツさん
「うちの子が幼稚園が嫌いで、楽しく、なんとか行って欲しいなっていうので。うちの子が好きだった恐竜のアップリケを作ってバッグにつけて持たせて、幼稚園に行かせるってことを思いついて」
バッグは全てハンドメイド。
特に生き物のアップリケは、マキナツさん自身が下絵を描き、型紙から起こしてフェルトを裁断し縫い付けています。
元々手芸が得意だったマキナツさんだからこそできた、レッスンバッグ。
子どもが持つものだから、元気が出るようにと…
マキナツさん
「立体感、飛び出てくるような感じの。特に、口が立体感あると思うんですけど」
子どもが持ってうれしいバッグは、大人にとっても魅力的。
欲しいと思う人がいるのではとネット販売を始めてみると、大きな反響がありました。
全国各地から、そして海外からも注文が舞い込むようになりました。
マキナツさん
「深海魚好き、恐竜好きっていう人が見つけてくださるので、うれしいです」
コツコツと作り続けて十数年。
新しい挑戦として生き物の刺繡を施したポーチやタオルハンカチも、ラインナップに加えました。
我が子を幼稚園に行かせようと最初にバッグにつけた恐竜など迫力ある生き物たちは、今も変わることのないマキナツさんのモチーフです。
求め続けるのは、活き活きとした姿や躍動感。
このバッグを持つ子どもたちに、元気を届けるためです。
マキナツさん
「止まっているように見えるので、アップリケ。これに動きを出したいと思って。それで、この丸いのをつけて、しぶきとか水の動きに見立ててこれ作って、ちょっと跳ねているよという感じに見せています」
我が子のために作ったバッグが、新しい世界を切り開いたマキナツさんのハンドメイドレッスンバッグ。
展示販売は、鳥取市のギャラリーSORAで、2024年3月末までです。