全国高校選抜大会 ソフトテニス女子 過去最高の8強超えを目指す大分商業 【大分県】

ソフトテニスの女子団体で2年ぶりに全国高校選抜大会出場を決めた大分商業。新チーム始動以降、県高校新人大会、九州高校新人大会で優勝を果たし、勢いがある。高橋和基監督は「全国で通用する技術は十分に持っている」と話す。レベルの高いプレーで、目指すは全国ベスト8以上だ。

九州高校新人大会後、各ブロックの優勝チームが集まる全国選抜大会の前哨戦とされる大会では、個々の強みが発揮できなかったという。「技術というよりは経験値の少なさ。緊張から思うようなプレーができなかった」と高橋監督。この課題を克服しようと、現在は精神力を強化するために試合を想定した練習を繰り返している。選手たちの主体性を尊重しながら、勝つための選択肢を与え、自主性を育む練習によって、「自信を持って試合に臨む気持ちを高めたい」と高橋監督。全国の強豪に打ち勝つために努力を積み重ねている。

試合を想定した練習を繰り返す

チームをけん引するのは、昨年の鹿児島国体に出場したキャプテンの小橋愛菜(2年)。「技術力が高く、コートを俯瞰(ふかん)して見る力がある」と高橋監督が期待を寄せる選手の一人だ。小橋とペアを組む内藤彩音(同)も、経験を重ねるほどにプレーの幅が広がり、積極的な姿勢で得点を狙う。2人は1年次から全国高校総体出場の経験もあり、高い経験値がチームの力になることは間違いない。また、小橋・内藤ペアと同じく九州大会で全勝して優勝に貢献した小野友梨香・衛藤こころペア(いずれも2年)の活躍にも期待できる。

学年の垣根を超えたチームワークの良さが強みだが、実力次第でメンバーの入れ替えがあることから、良きライバルとして高め合うことで、「チーム大商」としてさらに力をつけている。屋外で実施する夏の大会とは異なり、全国選抜大会は屋内で行なわれるため、両方の環境で練習をしながら調整を重ねる。「過去最高成績が全国高校総体でのベスト8なので、それ以上が目標。持っている技術をしっかり発揮できれば、目標達成は夢ではない」と高橋監督。自分に打ち勝つ力や味方を信じる力を身に付け、過去最高成績を狙う。

九州王者として全国選抜に乗り込む

(黒木ゆか)

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