県内の多くの高校で1日、卒業式が行われ、生徒たちが学びやでの思い出を振り返りながら、希望を胸に新たな一歩を踏み出した。
来月統合、現校名で最後
【鶴岡南】4月に開校する県立の中高一貫校「致道館中学校・高校」に統合される鶴岡市の鶴岡南高(遠田達浩校長)は、現校名で最後の卒業式となった。3年生196人が臨み、遠田校長はクラスごとの代表生徒に卒業証書を手渡した後、「歴史と伝統ある鶴岡南高の最後の卒業生であることを誇りに、これからの時代を担う人になってほしい」と式辞を述べた。
2年斎藤遼平さん(17)の送辞を受け、卒業生を代表して渡部奏仁(かなと)さん(18)が「新型コロナウイルス禍で困難も多かったが、仲間と協力して乗り越えてきた。これからも成功のためにたゆまぬ努力を続けていきたい」と決意を語った。式典後、卒業生は在校生や教師に見送られながら会場を後にし、高校生活最後の一日を仲間と共にかみしめていた。
モンテの千葉、上林両選手
【山形城北】今季モンテディオ山形ユースからトップチームに昇格したDF千葉虎士とGK上林大誠の両選手が、3年間過ごした山形城北高の卒業式に臨んだ。恩師や友人から激励を受け、プロとして活躍する決意を新たにした。
チームは千葉県でキャンプを継続しており、卒業式に出席するため、一時帰県した。この日のうちにキャンプに再合流し、2日の練習に加わるという。式終了後は多くの同級生からツーショットを求められ、背番号入りのユニホームなど販売されたばかりのグッズを持参した友人と笑顔で写真に納まった。
千葉選手は「期待に応え早くスタジアムで活躍する姿を見せたい」、上林選手は「たくさんの人に支えられてきたことを胸に刻み、プロサッカー選手として活躍したい」とそれぞれ意気込みを語った。