農畜産物、価格転嫁理解して JR山形駅に大型タペストリー、JA全農山形が掲示

JA全農山形がJR山形駅構内に設置した県産農畜産物の適正な価格転嫁に理解を求める大型タペストリー=山形市

 農業資材の価格高騰などで生産現場を取り巻く状況が厳しさを増す中、JA全農山形は、山形市のJR山形駅の東西自由通路に、農畜産物の適正な価格転嫁に理解を求める大型タペストリーを掲げている。1日からは1枚増やして2枚を掲示。通勤、通学などで駅を利用する人たちにアピールしている。

 大きさは、いずれも縦4.5メートル、横3メートル。おにぎりを頬張る子どもの姿や、コメや果物、野菜、肉に牛乳などの写真とともに「農家さんが泣いていたらいやだなぁ」「SDGsの時代に日本の農畜産物が持続可能な価格で売られていないのはなぜだろう」などと、メッセージが書かれている。

 今年1月4日から掲示しており、2枚を掲げているのは3月末まで。その後も1枚を残し、収穫期を迎える9~12月にも、再度2枚を掲げる。

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