水爆実験で乗組員23人被ばく…第五福竜丸事件から70年でシンポジウム 「核廃絶求めるのが日本政府の役割」 静岡市

マグロ漁船・第五福竜丸がアメリカの水爆実験で被ばくしてから3月1日で70年です。静岡市ではシンポジウムが開かれました。

グランシップ静岡で開かれたシンポジウムでは、ビキニ水爆実験について研究を続ける専門家らが登壇しました。1954年3月1日、南太平洋のビキニ環礁で行われたアメリカの水爆実験に静岡県の焼津港所属の第五福竜丸が遭遇し、乗組員23人が被ばくしました。

28日のシンポジウムでは、当時の核被害の状況や原水爆禁止運動が発展する経緯も説明されました。この中で奈良大学の高橋博子教授は、今もなお実験に関するデータが十分に明かされていないと指摘。その上で「世界中の人が安心して暮らせるよう核廃絶を求めることが日本政府の役割」だと訴えました。

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