「この先、挫折を味わった時にちょっと後悔する」「ふと地に降り立った時に...」鄭大世が自身の経験を基に“守田発言”に愛ある指摘

アジアカップでのイラン戦後の守田英正の発言は何かと話題を呼んだ。「チームとしてどういう動かし方をして、どこを狙うか明確にしないといけない。もっと色々と外から提示してほしい」との主張に対し、元Jリーガーの鄭大世氏は「客観的に守田選手の発言が白か黒かで判断した時に、監督の批判をしてしまったら、それは越権行為だし、自分がやるべき仕事ではない」と指摘する。

守田は自身の発言の反響を受けてX(旧ツイッター)で「半ば諦めてる人もいるように見えるしそう感じる時がある。僕は違う、言い辛いことも発言するしその責任も同じように持ってる。だから全くあの発言に後悔はない。今よりもっと成長したい、良くしたいと思うだけ。本当全部勝ちたいです。とにかく、、日本サッカーはここからでしょう」と反応している。

このXでの発言に対し、鄭大世氏は「守田選手はメンタルが相当強い」と言いつつ、「この先、挫折を味わった時にイラン戦後の言葉をちょっと後悔すると思います」ともコメントした。

あくまで鄭大世氏の個人的な見解である。鄭大世氏は現役時代、試合後に感情をコントロールできず発言で失敗してきた過去があるだけに、「守田選手の言ってしまう気持ちは分かる」。ただ、「時間が経って、あれは良くなかったかなと、ふと地に降り立った時に思う時が5年後か6年後か分かりませんが、守田選手に来るかもしれない」。

断っておくが、鄭大世氏は「守田選手を批判したいわけではない」。

「守田選手は僕には持ってないものを備えているし、安定感も実力もある。全てにおいて超リスペクトしているし、批判するつもりはないですけど、イラン戦後の発言に関しては、自分の経験を基に言うと、自信が溢れてしまった故の負の遺産だと思う」

とはいえ、守田の発言が大きな反響を呼んでいるが、鄭大世氏は「守田選手が大きな問題を起こしたわけではない」とも言っている。

「これくらいは許容範囲。良いか、悪いかって言ったら、僕の経験上、ネガティブとなるけど、大きな問題を起こしているわけではない」

守田への愛情、リスペクトを感じる鄭大世氏の言葉でもある。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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