<さが未来発見塾>「スポーツの街」で地域活性化へ 鳥栖の高校生、駅スタなど見学

サロンパスアリーナについて説明を受ける塾生=鳥栖市の同アリーナ

 鳥栖市内の高校生13人が、地域の将来像を考える佐賀新聞社の「さが未来発見塾」がこのほど、同市で開かれた。塾生たちはサロンパスアリーナと駅前不動産スタジアムを訪れ、鳥栖がプロスポーツと身近な街であることを実感。スポーツを生かした地域活性化など、「未来計画」策定に向けたヒントを学んだ。

 バレーボール女子・Vリーグ1部久光スプリングスの練習拠点として昨年5月にオープンしたサロンパスアリーナでは、トレーニングルームやアリーナを見学した。これまでに他のスポーツや運動会の会場として利用されているほか、災害時には避難所としても活用でき、地域に開かれた施設であることを学んだ。

 サッカー・J1サガン鳥栖の本拠地である駅前不動産スタジアムでは、高橋義希サガン・リレーションズ・オフィサー(SRO)がスポーツが持つ魅力や可能性について熱く語った。鳥栖市の特命応援団長としても活動する高橋さんは、「新しい取り組みも大切だが、鳥栖に暮らしながら知らない場所やイベントはある」と助言。「市民運動会のような地域参加型のイベントがあっても面白い」と考えを述べた。

 鳥栖商高1年の織田小暖さんは「施設内はとても充実した環境で驚いた。スポーツを生かしたまちづくりの重要性を感じた」と話した。今後、向門慶人市長に提案する未来計画をまとめる。(井手一希)

鳥栖市の魅力について語る高橋義希さん(右)=鳥栖市の駅前不動産スタジアム
鳥栖市の魅力について語る高橋義希さん=鳥栖市の駅前不動産スタジアム

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