長崎市が保育料の算定ミス 一部保護者から少なく徴収 プログラムの設定に誤り

 長崎市は1日、保育所や認定こども園の保育料で算定ミスがあり、一部の保護者から本来より少ない額を徴収していたと発表した。計8人から追加納付を受ける。算定ルールをシステムに正しく適用していなかったのが理由。
 同市では、きょうだい児が同時入所する場合、第2子の保育料が半額になるが、先に第2子が在籍し、月の途中で第1子が入所する場合は半額負担は翌月から適用となる。だが保育料のプログラムを導入した2015年度以降、第1子が途中入所した月から第2子の保育料が半額になるよう誤って設定されていた。
 プログラムは保守管理会社が作成。同様のプログラムを使っていた他の自治体がミスに気付いて同社に指摘した。長崎市のプログラムは昨年10月に改修された。算定ミスの対象者は延べ16人。時効分を除く8人から計約14万5千円を追加徴収する。
 市は「再発防止に向け、制度確認の徹底と適正な事務取り扱いに努める」としている。

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