賃貸マンション各戸にも非常食セット設置 大震災被災経験のある兵庫・神戸の和田興産 3月から順次

兵庫県の神戸・阪神間を中心にマンション事業を展開する和田興産株式会社(本社:神戸市中央区)は、3月から順次、自社が保有する約1800戸の賃貸マンション1戸ごとに非常食セットを設置します。

【画像】ひと目でわかるセット内容詳細 和田興産が賃貸マンションに設置する非常食

この取り組みは、NTT 西日本グループのテルウェル西日本株式会社(本社:大阪市中央区)、NTT ビジネスソリューションズ株式会社(本社:大阪市北区)の2社と協力して行うものです。

「ワコーレ」のブランドで知られる同社は、1995 年の阪神淡路大震災で被災。96 年には震災復興のための優良建築物等整備事業(優良再開発型)に従事した実績があり、主力事業である分譲マンション事業ではこれまでも、水やはしご、簡易トイレなどを備えた防災備蓄倉庫を設置していました。

担当者によると、昨年11 月に社員を対象に行ったアンケートで、住まいにおける災害対策への関心や防災への意識の高まりがうかがえたといい、賃貸マンションへの設置は「より一層、住まわれる方一人ひとりに寄り添った災害対策で手助けをしたい」との思いから決定したとのことです。

セット内容は、食料(水で戻せるフリーズドライご飯と携帯おにぎり)が計9食、保存水(500ミリリットル)が2本で、セット内容は今後変更が生じる場合があります。

和田興産株式会社 賃貸事業部 次長の徐さんは、「少しの備えが入居者様と地域の安心につながればと思い、設置しました。小さな安心の積み重ねが最大の防災に結びつくと考えています」とした上で、「今後は、管理人室などに手回しラジオも備えていきたい」とコメントしました。

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