堂安律や小川航基ら発掘。NEC幹部「Jクラブは正直で…」日本人選手獲得示唆も

堂安律 写真:Getty Images

オランダ1部NECナイメヘンでは、横浜FCから期限付き移籍加入のFW小川航基と、ファジアーノ岡山から完全移籍加入のU20日本代表MF佐野航大が活躍。過去に日本代表MF堂安律やDF菅原由勢の海外挑戦に尽力したナイメヘン幹部が、日本人選手を高く評価。Jリーグクラブとの交渉にも言及した。

ナインメンのテクニカルディレクター(TD)を務めるカルロス・アルバース氏は、2016年4月から2018年5月までFCフローニンゲンのチーフスカウトを担当し、2017年にガンバ大阪から堂安を獲得。フローニンゲン退団後はAZアルクマールのチーフスカウトとして活動しており、2019年に名古屋グランパスから菅原を引き抜き。2022年11月にナインメン入りすると、昨年に小川、佐野、ファン・ウェルメスケルケン・際(現川崎フロンターレ所属)と日本人選手3名を獲得している。

Jリーグの移籍市場に精通した人物として知られているアルバース氏。今月1日にオランダメディア『NOS』のインタビューで「日本でプレーする選手(Jリーガー)はプレースピードが速く、テクニックが優れている。メンタルティも素晴らしい」とコメント。

日本人選手の獲得に拘る理由を訊かれると、「南米の場合はいまだに曖昧な代理人が存在するし、契約不履行のケースもある。日本だとそんなことはない。(Jクラブとの交渉は)正直で明確だ。2022年に我々のスカウティングレポートに登場した佐野を獲得する時もそうだった。彼はJ2リーグでプレーしていたから、金銭面の条件も我々にとって非常に良かった」と、Jクラブとの交渉がしやすい現状を明かしている。

小川が先月27日に行われたオランダカップ準決勝戦で今季11ゴール目を挙げたほか、佐野が今月1日のフォレンダム戦でオランダ1部リーグ戦初ゴールをマークするなど、日本人選手の活躍が目立っている。それだけにアルバース氏は「あえて3人目の日本人選手を獲得するつもりだ」と、今季終了後の補強計画の一部を明かしている。

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