iPhoneが中国で売れず、値下げに頼る事態に―中国メディア

中国メディアのIT之家は1日、中国市場で人気に衰えが見られる米アップルのiPhoneが値下げによって販売台数の引き上げを図っていると伝えた。写真はiPhone。

中国メディアのIT之家は1日、中国市場で人気に衰えが見られる米アップルのiPhoneが値下げによって販売台数の引き上げを図っていると伝えた。

IT之家は米ブルームバーグの報道として、「iPhoneは中国市場で需要が低迷しており、主に大幅値下げで販売台数を引き上げている」と伝えた。電子商取引(EC)各プラットフォームにおける2月の最大値下げ幅は以前が120ドル(約1万8000円)だったのに対し、今年は1.5倍の180ドル(約2万7000円)に達したという。

記事によると、アップル中国が今年1月に行った期間限定優待キャンペーンでは iPhone15シリーズが500元(約1万円)値下げされた。ネットユーザーからは「ECプラットフォームでの値下げ幅はさらに大きい」との声が上がったといい、記事は「こうした値下げ販促キャンペーンはiPhone15シリーズが中国市場で人気を失い始めていることを示している」と指摘。また、「前の世代の製品に比べて人気が低下している」との見方も示した。

中国SNSの微博(ウェイボー)では「iPhoneが中国で大幅値下げ」が話題になり、ネットユーザーからは「早くに買ってしまった」「もっと値下がりしたら買うかも」という声や「買い替えサイクルが長くなったという可能性は?」「自分のiPhone11はあと1年は使える」という声、また中国ブランドの方を支持するとの声も上がっている。(翻訳・編集/野谷)

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