うねる海を1.8キロ 串本消防潜水隊が遠泳訓練、和歌山・紀伊大島から対岸へ

対岸を目指して泳ぐ潜水隊員(和歌山県串本町大島で)

 和歌山県串本町消防本部潜水隊(梅津亨隊長)はこのほど、串本町大島から対岸の同町くじの川を目指す遠泳訓練に取り組んだ。海はうねりのある厳しい状況だったが、潜水隊員は直線距離で約1.8キロを1時間ほどで泳ぎ切った。

 遠泳訓練は荒れた冬の海でも泳ぎ切ることのできる力や精神力をつけるほか、隊行動による協調性や責任感を養うことを目的に毎年この時季に実施。今年で4回目となる。

 ウエットスーツやフィン、シュノーケル、水中マスクを装着した4人の隊員は午前10時ごろ、大島の田代漁港から海に飛び込んで出発。固まって泳ぎ、くじの川の橋杭海水浴場に到着した。

 潜水隊副隊長の筒井裕太・消防士長(34)は「しんどいなという面もあったが、みんなでサポートしながら何とか泳ぎ切れたので良かった。今後も続けていって、実現場につなげていきたい」と話した。

 潜水隊は27日にも訓練を行い、2日間で計8人が参加した。

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