【早出し】町産食材使ったパンの試食会 大江・左沢高生ら、道の駅リニューアル向け

試作品の味を確かめる参加者=大江町・左沢高

 大江町の道の駅おおえが今秋リニューアルオープンするのに合わせ、町産食材を使った新たなパンを販売しようと、道の駅関係者や地元左沢高の生徒などが商品開発に取り組んでいる。同校で試食会を開き、考案した10種類について味や見た目を確かめた。

 道の駅の指定管理者の大江町産業振興公社と同校、町などが昨年6月から連携事業会議を開き、商品開発の検討を進めてきた。そこから生まれたアイデアなどを基に敷島製パン(名古屋市)が試作品を加工した。

 試食会は2月28日に開かれ、関係者約20人が参加。江戸時代に高級織物の素材として重宝された特産の青苧(あおそ)や、郷土料理の芋煮を材料にしたり、町の花・アジサイをイメージした外観にしたりと多彩なパンが並んだ。同校の生徒が栽培したリンゴ、桃のジャムを使ったパンもあり、ハッカと組み合わせるなどして独特の味を表現した。

 開発に携わった同校2年阿部ななみさん(17)は「多くの人に食べてもらいたい」と手応えを感じた様子だった。1年伊藤佑惺(ゆうせい)さん(16)は柿のジャムに異なるチーズを合わせた2種類のパンが気に入った。「柿は苦手な食べ物だったが、これならおいしく食べられる」と感心していた。

 試作品はいずれも好評だったが、さらに検討を重ねて磨きをかけ、誘客拡大につながる商品に仕上げる。

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