闘莉王がなでしこJの課題を指摘「守備で脆さが出ている」

元日本代表DFの田中マルクス闘莉王氏が3月1日、自身のYouTubeチャンネルに最新コンテンツを投稿。なでしこジャパンについて語った。

【動画】闘莉王がなでしこジャパンを語る!
日本女子代表は、2月28日に行なわれたパリ五輪のアジア最終予選・第2戦で北朝鮮と対戦し、2-1で勝利。五輪出場を決めた。

チームを率いる池田太監督と親交がある闘莉王氏は「太さんはよくやってくれていると思う」としつつ、「でも、はっきりと白黒つけないといけないところもある」と課題を指摘する。

「あまりにも綺麗なところを目ざし過ぎて、少し空回りしているところがあると思う。人数が揃っているのにちゃんとボールに行けていないところもある。自分たちの守っている側に人数が揃っていて、ボールを見ているだけの選手が多い」

さらに、こう続ける。

「やっぱり必ず相手に圧力をかけないといけない。特にディフェンスしている時は、簡単にボールを収められたり、ポスト(プレー)されたり、出だしの所にプレッシャーが行けなかったり。綺麗に行き過ぎで守備の所で脆さが出ている。ディフェンスとオフェンスの時には、はっきりと。相手がボールを持った時に相手に自由にさせないこと、できるだけ圧力をかけること。

『日本のディフェンス嫌だな』『少しの隙でもボールを取りに来る』『少し後ろを向いたら必ずプレッシャーが来る』。そのように自由にさせない。『嫌だな』『なかなか前向けないな、ボールが収まらないな』。そのようなディフェンスの仕方をもう少ししなきゃいけない。簡単にゴールまで行かれているシーンが多い」

そして、「レベルが上がるほど、失点につながる。オリンピックのメダル獲得を目ざすのであれば、もう少し修正しなければいけない」と主張した。

五輪では「メダルに手が届かないと失敗に終わってしまう。女子サッカーがさらに盛り上がるため、メダルに手が届くとやっぱり盛り上がりが違う」と見解を述べ、「どんな色でもいいのでメダルを持ってきてほしい」と期待した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

© 日本スポーツ企画出版社