マカオ、カジノで負けた中国人の男2人がスリ行為繰り返す

複数の窃盗事案に関与したとして逮捕された男ら(写真:マカオ治安警察局)

 マカオ治安警察局は2月28日、近日マカオで発生した複数のスリ事案に関与したとして中国人(中国本土居民)の男2人(いずれも60代、無職)を逮捕したと発表。

 同局によれば、同月23日と24日に3人からコタイ地区にある2つの統合型リゾート(IR)施設内でスマートフォン、現金、ハンドバックなどのスリ被害に関する通報が相次ぎ、被害総額は約2万2000パタカ(日本円換算:約41万円)に上ったとのこと。

 同局が被害現場の監視カメラや「天眼」と呼ばれる公共エリアの監視システムを使って捜査を進め、容疑者2人の特定に成功。25日午後にコタイ地区で2人を逮捕するとともに、所持品及び付近の草むらの中から盗品の大半を発見、奪還したという。

 容疑者2人は同局の調べに対し、カジノに負けたため共謀して犯行に及んだなどと供述したとのこと。同局は2人について窃盗罪で検察院送致する方針。

 本件の捜査の過程で、容疑者2人が滞在していたマカオ半島新口岸地区にあるマンションの部屋について、無認可宿泊施設であることも露見。立入検査をした際、オーバーステイの中国人(中国本土居民)1人の発見に至ったという。同局では、この部屋の持ち主の行方を追っているとした。

© 大航海時代新聞出版社有限公司