動物と共生する学校を和歌山に 「うつほの杜」準備会と「アドベンチャーワールド」アワーズが協定

協定書に署名する山本雅史社長(左)と仙石恭子代表理事=和歌山県白浜町で

 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」を運営するアワーズ(大阪府松原市)と田辺市内で新しい学校設立を目指している一般社団法人うつほの杜学園(仮称)設立準備会(和歌山市)がこのほど、連携協定を結んだ。協力して「動物と共生する学校づくり」を目指す。

 準備会は、2025年4月の小学校開校を目指して活動している民間団体。校舎は田辺市中辺路町川合の旧二川小学校を活用する。アワーズが、準備会が掲げる「世界、地域、自然とつながりグローカルな探求教育」という理念に賛同し、協定を結ぶことになった。

 アワーズと準備会は、相互の得意分野、人的・物的資源を活用することで、ウェルビーイング(心身ともに良い状態)とダイバーシティ(多様性)を掲げた動物と共生する教育および組織づくりに取り組んでいく。具体的には、児童がアドベンチャーワールドで動物について学んだり、学校で動物を飼育したりすることなどを計画している。

 協定書の調印式がアドベンチャーワールドであり、アワーズの山本雅史社長と準備会の仙石恭子代表理事が協定書に署名した。

 山本社長は「動物から学ぶことは多く、動物は気付きをたくさん与えてくれる。一緒に来年4月の開校を迎えることを楽しみにしている」、仙石代表理事は「いろいろな立場の方々とつながって学校づくりをしたいという構想があった。こうして具体的に協定を結ぶことができ、非常にうれしい」と話した。

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