辞職…知人女性のわいせつ姿、撮影しネット投稿した議員「報道された時点で、腹は決まっていた」 所属会派の代表「誰も責任を取らない世の中なので、しっかり責任を取りたい」

性的画像投稿で書類送検 辻県議が議員辞職

 埼玉県議会会派民主フォーラム所属の辻浩司県議(48)=東8区、越谷市=が1日、県議会の立石泰広議長に辞職届を提出し、同日の本会議で許可された。辻氏は知人女性の性的な画像をインターネット上に投稿したとして、わいせつ電磁的記録陳列の疑いで神奈川県警から書類送検されていた。

 所属会派の代表として報道陣の取材に応じた民主フォーラムの田並尚明代表は「議員を続けることを選択する場合は会派離脱という対応があった。報道が出る時点で本人の腹は決まっていたが、まずは関係者への報告をさせていただいた」と述べた。

 議長の登庁を待つ間、辻氏からは改めて謝罪の言葉があったとし、「一緒にやってきた仲間としては非常に残念だが、われわれは公人。有権者や地域から信頼・期待され、投票していただいて議員になっている。小さいことでも法に触れてはいけない」と襟を正す姿勢を示した。

 会派代表としての責任にも言及し、「けじめをつけてから会派で話をし、私としては責任を取りたい。誰も責任を取らない世の中なので、しっかりとそこは取らせていただきたい」と話した。

 県選挙管理委員会によると、東8区は定数4の複数人区のため、欠員1人では補欠選挙は行わない。(伊部侑甫)

 辻氏の辞職に伴う県議会各会派の構成は次の通り。

 自民=58人▽民主フォーラム=11人▽公明=9人▽県民=7人▽共産党=3人▽改革=1人▽維新=1人▽無所属=2人

© 株式会社埼玉新聞社