【弥生賞/騎手データ】“連対率50%超え”ジョッキーが3名浮上 「1.1.1.0」に該当のイチオシは?

弥生賞の騎手データ(2000年~23年)

3月3日は中山競馬場で皐月賞のトライアル・弥生賞(GII、芝2000m)が開催されます。

近年はGIからGIへというローテが広まってきましたが、皐月賞のトライアルとして実力馬が集まる傾向に変わりはありません。近3年の主な連対馬がタイトルホルダー、シュネルマイスター、アスクビクターモア、ドウデュース、タスティエーラですから、クラシックに直結するレースですね。

今回は2000年以降の過去データを基に、気になる騎手データを見ていきましょう。

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■中心はC.ルメール騎手で決まり!

今年の弥生賞に騎乗する騎手の中で、集計期間内に騎乗経験があるのは8騎手。

今年は集計期間内に5勝2着4回を記録する弥生賞男の武豊騎手が残念ながら不在。サンライズジパングが週中に回避したためで、出走していれば同騎手がデータ注目騎手でした。

それでも上々の成績をマークする騎手が3名見つかりましたので、連対率順に見ていきましょう。

まず取り上げるのが素の数値で連対率50%のC.ルメール騎手です。

同騎手は2016年のマカヒキ(2番人気1着)、17年のダンビュライト(5番人気3着)、21年のシュネルマイスター(2番人気2着)など6頭中5頭を馬券圏内に導いてきました。

弥生賞のルメール騎手=買いで間違いありませんが、注目ファクターは「騎乗馬の前走距離」で「前走2000m戦」出走なら【1.1.1.0】の連対率66.7%、複勝率100%です。一方「前走1800m戦以下」出走なら【0.1.1.1】の連対率33.3%、複勝率66.7%。同じ距離を使われたことが活きるようですね。

なお、C.ルメール騎手が今年の弥生賞で跨るの前日16時時点1番人気のトロヴァトーレ(牡3、美浦・鹿戸雄一厩舎)。同馬は新馬戦、葉牡丹賞とも2000m戦に使われていて、熱いデータに該当します。堅軸扱いでいいでしょう。

■一発なら舞台巧者の横山武史騎手

続いて連対率33.3%の横山武史騎手のデータを見ていきます。

同騎手は2021年のレースで単勝オッズ17.9倍の4番人気だったタイトルホルダーを勝利に導きました。

流石に3鞍だけではサンプル不足のため、集計対象を中山芝2000m重賞に広げるとその結果は2000年以降【5.3.1.12】の連対率38.1%、複勝率42.9%です。

先のタイトルホルダー以外にも21年皐月賞のエフフォーリア(2番人気1着)、21年ホープフルSのキラーアビリティ(2番人気1着)、23年皐月賞のソールオリエンス(2番人気1着)と重賞での勝負強さが光りますね。

注目ファクターは「乗り替わりの有無」で「横山武史騎手が継続騎乗」なら人気不問で【2.1.0.2】の連対率・複勝率60%です。

皐月賞に勝ったエフフォーリアとソールオリエンスが該当するデータで、ここのみならず皐月賞でも意識したいデータと言えます。

なお、横山武史騎手が今年の弥生賞で騎乗予定なのが前日16時時点4番人気のファビュラススター(牡3、美浦・萩原清厩舎)。

同馬は横山武史騎手の継続騎乗に該当しますので、人気以上の激走が見られそうですね。

■シンエンペラーと川田将雅騎手は?

最後に前日16時時点2番人気のシンエンペラー(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)に騎乗予定の川田将雅騎手のデータを見ていきます。

同騎手は2014年のトゥザワールド(1番人気1着)、18年のダノンプレミアム(1番人気1着)で2勝を挙げています。

ただし、活躍できるかは「当日の人気」次第で「当日1番人気」なら【2.0.1.1】の連対率50%、複勝率75%で信頼できますね。一方「1番人気以外」では【0.0.0.5】の連対率0%ですから1番人気以外なら切りという選択が正解かもしれません。

以上、弥生賞の気になる騎手データでした。データ注目騎手はC.ルメール騎手、横山武史騎手、川田将雅騎手の3名ともです。3騎手がデータ通りの活躍を見せるなら大きな波乱は無いと見ていますが、いかがでしょうか。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

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