海上輸送の遅れを受け、急遽第2戦イモラへはマシンと機材を『空輸』へ/WEC

 WEC世界耐久選手権に参戦するチームは、4月19〜21日にイタリアのイモラで行われるシーズン第2戦に向けて、マシンと機材を第1戦の地・カタールから空輸することが分かった。

 Sportscar365に提供された声明では、今週末のシーズン開幕戦『カタール1812km』に先立って行われたシリーズ主催者とチームとの会議で、37台すべてを空路でイタリアに輸送すると決定されたことが確認された。

 これは、多くのマシンと機材のルサイル・インターナショナル・サーキットへの到着が遅れたため、先週の公式テスト“プロローグ”が2日間延期されることになったことを受けての決定だ。

 この遅れは、地理的・政治的な問題のためジブチとイエメンを隔てるバブ・エル・マンデブ海峡が封鎖された影響により生じたもので、貨物は海路でカタールに到着できず、旅の最後の部分はアラビア半島西岸に位置するサウジアラビアのジェッダから陸路で完了する必要があった。

「FIA WECは今週初めにチームマネジャーと会議を開き、世界選手権第2戦イモラ6時間レースに向けて、カタールからイタリアまでの輸送オプションについて話し合った」と声明にはある。

「紅海の地政学的な状況が続いているため、チームの荷物を海路ではなく空路で戻すのがもっとも安全な選択肢であるとの結論に達した」

「これは、WECの貨物の安全と、イモラに予定どおりに到着するすべてのものの安全を保証する、唯一の実行可能な解決策だった。この物流の変更により、チームとチャンピオンシップ主催者の両方にコストがかかることになる」

 シリーズとチームの間で費用がどのように分担されるかは、明らかにされていない。

遅れてルサイル・インターナショナル・サーキットに到着したアコーディスASPチームのレクサスRC F GT3

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