「卵を割って殻もフライパンへ」「砂糖と塩を取り違え…」そんなことある!?な料理のビックリ失敗エピソード15選

引用元:nicoletaionescu/gettyimages

調味料の入れ間違えなど、調理中のうっかりエピソードはありますか?
「たまひよ」アプリユーザーに聞いてみたところ、かなり多くの失敗談が寄せられました。管理栄養士の清水加奈子さんに、失敗した時の対処術についても聞いてみました。

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爆発、黒焦げ、入れ間違いなど多彩な!? 失敗談が…

最初にみんなの声からご紹介します。

「ご飯のスイッチを押したはずなのに、炊けていなかった!『保温』を押していたみたい…」(みみみ)

「餃子のタネに味付けするのを忘れて無味餃子ができた」(えり)

「料理をはじめたての頃、水溶き片栗粉の意味がわからず、作りかけの料理に直接、片栗粉を混ぜていた」(さり)

「自分の誕生日にブラウニーが食べたくて作りました。一口食べて『あれ?味がない』と思った瞬間、体が震えた! 砂糖と塩を間違えていて信じられないくらいしょっぱいブラウニーが。ブラウンシュガーなのになぜ白い塩と間違えたのか」(くまくま)

「管理栄養士ですが、絶対に自分は間違えないと思っていたのに、砂糖と塩を間違えてクッキーを焼きました……」(ゆう)

「シナモンを使おうと思っていたのに、間違えて容器の似ている胡椒を使ってしまいました。大量に入れた後に気づきました」(ほくと)

「ホームベーカリーでパンを作るときに、回す羽を入れ忘れて、べちょべちょに仕上がった」(餅山田)

「ビニール袋の中でハンバーグの種を作っているときに、子どもが泣いたので中断し、また再開したとき、間違えてそのビニールをゴミ入れにしてしまった」(しょうのママ)

「油に水分多めのじゃがいもを大量投入し、鍋から炎が上がった!!!」(おはる)

「学生の頃、彼氏の家でレシピ通りに煮物を煮込んでいたのに、黒焦げになっていた(笑)」(M)

「電気圧力鍋をプレゼントしてもらい、豚の角煮にチャレンジ!放っておくだけでできるので便利と喜んでいたのも束の間。圧力鍋のつまみが排気設定になっていて、仕上がりを見たときにはただの丸コゲになった豚バラブロックが…」(まーちゃん)

「オムレツ作ろうとして、卵を割って殻をフライパンへ、卵をごみばこへ。出産後の寝不足でやらかしました」(ズボラママ)

「離乳食のおかゆの解凍ができない。レンジの中で爆発。もう、毎食作るか……」(よん)

「マシュマロをとかそうと思い、電子レンジに入れたら爆発。電子レンジ内でマシュマロがくもの巣のようになってしまい、取るのが大変だった…」(はる)

「鍋を再び温める際、下に引いていた鍋敷きごとコンロの上へ。あわや火事になるところでした」(さーさん)

塩や砂糖は事前になめるのも1つの手

失敗だけならまだいいですが、電子レンジ内の爆発など、その後の処理が大変なのも辛いですね。料理の専門家も、そのような失敗をするのでしょうか。管理栄養士の清水加奈子さんに、ご自身のエピソードを聞くとともに、失敗の原因や対処法について聞きました。

「調理の失敗、私も数々やらかしています。
電子レンジで簡単ポーチドエッグレシピとして調理したところ……電子レンジで爆発させました。(つまようじで穴をあけたのに……)。

青梅ジャムを電子レンジで作った際も、すべて中身がふいてしまい、ボウルに1/3しか残らず、べとべとのジャムの液体がすべて電子レンジに流れでていた……など電子レンジでの失敗はみなさんと同じです。

その他、ミキサーのねじ口のところがゆるく、ミキサーし終えて持ち上げた瞬間、下が取れてすべての液体が床にこぼれたり、塩・こしょうなどの中蓋がとれて、鍋にどさっと入ってしまう……など、調味料の入れすぎの失敗も数知れずです」

電子レンジの加熱で気をつけるといいこと

「電子レンジでいえば、卵や粘度の強いものは注意が必要ですね。
おかゆ、卵での爆発エピソードは、よくある失敗ですが、やけどなどの大ケガにつながる点が怖いところです。

爆発の原因は加熱調理時にでる『水蒸気』です。
粘度のある液体(最初さらっとしていても途中で粘度があがる料理も注意)は温まったとき、表面に膜が張り、水蒸気が抜けずにあふれてしまうのが原因。

そのため、卵は必ず卵黄の膜につまようじなどで穴を数か所開けるのがポイントです。表面の卵黄膜が水蒸気を逃がさず、溜まったところでレンジ内で爆発……だけならまだしも、取り出して食べるとき、表面に触れた瞬間に爆発ということもあり得ます。気をつけたいですね。

離乳食の悩みで『おかゆの解凍』とありましたが、少しずつ加熱し、途中で大き目の器に移し替えて『加熱しては一度混ぜる→加熱→混ぜる』で人肌まで温めていくとうまくいきます。
一気に加熱しないのが電子レンジ調理のコツです」

調味のポイント

「こちらは自戒をこめてですが、調味料は、なるべく別のボウルに合わせ調味料として合わせてから少しずつ加えていくのが失敗なし。
合わせ調味料として別ボウルに入れたところで、少し味見をすることで、砂糖と塩の取り違えに気づいて大惨事を免れます。

あとは塩、砂糖は入れる前に少し舐めることです。
一度しょっぱくなってしまったものは、なかなか修正が難しいですから。

塩を入れすぎたときは、液体は捨てて(もったいないですが)、具だけを救出して水に漬けて塩抜きすれば、具材だけは助かります。

水溶き片栗粉を綺麗にダマなくするコツは、『投入するときに一度火を止めること』。
意外ですが、これで失敗なしです。
多めの液体だけでなく、炒め物の少しのとろみ付けも、必ず火を一度とめ、野菜の汁や調味料を片側に溜めたところに水溶き片栗粉をいれ、均一に混ぜてから火をつけると失敗しません」(清水加奈子さん)

入れる前に少しの味見はいい手ですね。プロでも“うっかり”はあるようなので、失敗してもあまり自分を責めずにいたいと思います!
(取材・文/メディア・ビュー 橋本真理子)

清水加奈子さん

PROFILE)
管理栄養士、フードコーディネーター、国際中医薬膳師/国際中医師。テレビや雑誌で料理監修を行うほか、薬膳コンシェルジュ協会講師も務める。料理のおいしさ、シズルを伝える調理、盛り付け、食器のセレクトなどのスタイリングだけでなく、カロリー計算されたダイエットレシピの作成・アイディアレシピの提案、中医学に基づいた薬膳レシピの提案、講師などを行う。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2023年12月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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