【1903年創業】ゆっくりと時間が流れる静寂さと和菓子を楽しむ「笑福堂」

大阪・布施のSEKAI HOTELは旅先の日常が体験できる、まちごとホテルです。

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餅菓子へのこだわり

笑福堂では三笠に栗まんじゅう、練り切りなど、さまざまな和菓子が並びます。どの和菓子もおいしいのですが、餅屋として商売を始めた笑福堂がこだわっているのが桜餅や三色だんごといった餅菓子です。

店主の出倉さんが「作るのが難しい和菓子は団子で、ブチっという食感の団子を作るのに技術がいるんよ」と話されるなど、餅への強いこだわりがあります。

和菓子のなかでも、その人気から一年中販売されるようになった桜餅や三色だんごは、ぜひ食べていただきたい餅菓子の一つです。

静かな時間が流れるお店を求めて訪れる人も

1903年に創業した笑福堂。

改修されることなく開業当時と変わらない店内は、布施のにぎやかな商店街とは対照的に静かな時間が流れます。

笑福堂がある通りはもともと商店街だったのですが、廃業されるお店が増え、今なお商売を続けているお店は数えるほどしかありません。そんな住宅街にたたずむ笑福堂には、こだわりの和菓子とお店の雰囲気を目当てにこられるお客さんが増えているのだとか。

和菓子作り体験で職人の技にチャレンジ

普段は和菓子の販売を行う笑福堂ですが、SEKAI HOTEL Fuseにご宿泊の方は特別に和菓子作り体験ができるのです。(前日までにSEKAI HOTELにて要予約)

練り切り作りでは、飾り付け用の餡をざるのようなもので漉し、それを粒あんのまわりに細い箸で飾っていきます。

ピンクと黄色の餡で山の紅葉を表そうとしているのですが、色合いのバランスや装飾用のこの細い箸も扱いが難しいのです。

出倉さんが作った左手前の練り切りはきれいに仕上がっている

それでも、店主の出倉さんが一つ一つ優しく教えてくれるので、安心して体験をすることができます。

職人技を支える道具を目にすることも

工房の中には、120年の歴史を感じる道具もたくさんあります。

特別に見せていただいた木型は、練り切りや盆菓子に使うもの。

これらは全てオーダーメイドで、一つ一つの道具に店主のこだわりが詰まっています。和菓子屋に行くことはあってもいつもは食べるだけ。ですが、工房の中に入ってこのようなこだわりを目の当たりにすると、和菓子の奥深さを感じますよね。

創業120年の味、雰囲気、技を楽しもう

まちの景色が変わっていく一方で笑福堂は変わらないことから、布施を離れた方が久しぶりに布施に戻ってくる際には、通りの目印とされるほど。これも開業から変わることなく、こだわりをもって商売を続けられているからこそ。

数々の和菓子を味わうもよし、和菓子作り体験をするもよし。ぜひ、笑福堂を訪れて創業120年の味とその雰囲気、そして職人の技に触れてみてくださいね。

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