松明の火の粉が夜空を舞う 東大寺・修二会 お水取りの本行始まる

大和に春の訪れを告げる、東大寺二月堂の修二会お水取りの本行が、1日始まりました。

東大寺二月堂の修二会は、練行衆と呼ばれる僧侶が人々に代わって罪を悔い改め、国の安泰などを祈るものです。午後7時ごろ、練行衆を先導する「童子」が、激しく燃える松明を二月堂の舞台から突き出し回すと、夜空に火の粉が舞いました。

東大寺二月堂の修二会は、奈良時代から一度も途絶えることなく続き、2024年で1273回目を迎えました。14日まで行われるお松明は、コロナ禍で一部の日程を非公開にしていましたが、2024年は一部の場所を除いて、4年ぶりに全ての日程で拝観できるようになりました。松明の火の粉を浴びると1年を無病息災で過ごせるといい、参拝者らは激しく燃え盛る松明を時折歓声をあげながら見守っていました。

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