【東京マラソン2024】パリ五輪へ「相澤世代の星」が挑む“あと2秒”の壁 芸能人の注目ランナー3名も

3日、第17回東京マラソンが東京都で開催される。8月のパリ五輪の残り1枠を懸けた、MGCファイナルチャレンジの男子ファイナルレース。現日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)、世界陸上2023・ブダペスト大会で40km過ぎまで5位と大健闘した山下一貴(三菱重工)、東京五輪の男子マラソン代表である服部勇馬(トヨタ自動車)ら、パリ五輪代表の切符をかけて有力選手が3月の東京を駆ける。

◆【東京マラソン2024】「パリ五輪選考レースの最終章」コース・スタート時間・エントリー招待選手・芸能人・放送etc.

山下一貴が目指す「あと2秒」の自己ベスト更新

ここではMCGファイナルチャレンジ設定記録の「2時間5分50秒」を上回る可能性を秘めた日本人選手にフォーカスするが、エントリーされた選手のなかで本命に近い存在なのは鈴木健吾(富士通)だろう。びわ湖毎日マラソン2021で叩き出した2時間04分56秒はいまも超えるものがいない日本記録。普通に走れば代表内定は堅いが、12キロ付近で途中棄権に終わったMCGからの回復具合が気になるところだ。

山下一貴(三菱重工)は昨年の東京マラソンで2時間5分51秒の自己ベストをマーク。今回は自身の記録を超えることが代表権獲得につながるだけに目標としてはわかりやすいだろう。酷暑の世界陸上2023・ブダペスト大会から間隔を詰めて臨んだMGCは疲労の影響もあり惨敗。悔しい結果に終わったが、そこから間隔をあけて参戦する今回は当時よりフレッシュな状態で臨めるのがプラス材料と言える。「あと2秒」の更新なるか、注目したい。

外国勢が実質的な“ぺースメーカー”に

設定記録=2時間5分50秒をターゲットとした場合、外国勢の存在も欠かせない。持ちタイムを見たとき、優勝候補はエリウド・キプチョゲ(ケニア)が最有力。2時間1分9秒の自己ベストは他の追随を許さず、持ちタイムはもちろんのこと、勝ち切れる強さを兼ね備えたマラソン界の“絶対王者”だ。同選手についていくことは現実的ではないが、それ以外の招待選手と競うことで日本人選手のポテンシャルは引き出されるはず。世界基準のスピードで展開することが設定タイム更新につながるという構図だ。

また、参加者3万8000人の東京マラソンはエリートランナー以外にも市民ランナー、芸能人ランナーも参加する一大イベント。今年はもはや常連の芸人・猫ひろしさん、元幕内の力士・豊山さん、SKE48のアイドル・伊藤実希さんなどが参加を予定している。

第17回東京マラソンは3日、9:10の号砲予定。東京都庁をスタート地点とし、東京駅前・行幸通りをフィニッシュ地点とする42.195 kmで開催される。パリ五輪のラスト1枠をかけた戦いから目が離せない。

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(M.Tahara)

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