擁壁の水抜き穴の中にいた子猫を保護 「奇跡の出会い」が、飼い主の悲しみを癒すことに

「振り返ると、この出会いは奇跡だったと思います」と話すのは、Instagramユーザー@harukoto_0308さん。

引用元:@harukoto_0308

2022年5月、飼い主さんは愛猫・はるちゃん(撮影時、生後推定2カ月)を保護しました。いつものウォーキングコースを歩いていたときに、出会いは突然やってきたといいます。

飼い主さん:
「どこからか『ミャーミャー』という子猫の声が聞こえたので声のするほうを探してみると、なんと擁壁の水抜き穴の中に子猫がいたんです」

ウォーキング中で手ぶらだった飼い主さんは、家に一度戻ることに。旦那さんに子猫のことを話し、保護しようと決意します。

引用元:写真提供/@harukoto_0308

子猫がいる穴は高い位置にあるため、飼い主さん夫婦は脚立やダンボール箱などを持って再度現場に向かいました。救出を試みるも子猫はなかなか出てきてくれず、救出は難航。

通りすがりの人が「これ使ってください」と渡してくれたおやつの「ちゅ〜る」も使い、朝から夕方までかかってやっと子猫を助け出すことに成功したといいます。

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子猫を保護したときのことを、飼い主さんは次のように話しています。

飼い主さん:
「私たち夫婦は子育ても終わり、愛犬・ゆきとのんびり過ごしていましたが、ゆきが18年2カ月で天国へ旅立ちました。別れから8カ月が過ぎていましたが、私は毎日泣いていました。

猫なんて飼ったこともないし、何の知識もない私たちでしたが、主人の『飼おう』という一言で、気がついたらホームセンターで思いつく猫の物をあれこれと買っていたんです

こうして飼い主さん夫婦は、保護した子猫をそのまま家族に迎えることに。「はる」と名付け、一緒に暮らすことになったのでした。

はるちゃんをお迎えしたあと、驚きの出来事が!

引用元:写真提供/@harukoto_0308

子猫のはるちゃんを迎え、猫との暮らしをスタートさせた飼い主さん夫婦。ふたりともはるちゃんの可愛さに夢中になっていたといい、「気づいたら泣かない日々を過ごしていました」と飼い主さんは話します。

はるちゃんのおかげで、笑顔を取り戻した飼い主さん。お迎えしてからの日々について聞くと、驚いた出来事があったと振り返ります。

飼い主さん:
「一番最初に病院で診てもらったときに、はるは『男のコ』と診断されていましたが、去勢手術の前の検査に行ったときに、『女のコ』だったことが判明したんです(笑)

『去勢手術』→『避妊手術』へ。『はるくん』→『はるちゃん』へと変わりました」

引用元:写真提供/@harukoto_0308

また、はるちゃんを保護した2カ月後には、はるちゃんを保護した場所とほぼ同じ場所で、生後推定2カ月の子猫・ことちゃんを保護したのだとか。

一気に家族が増えて、飼い主さんの家はにぎやかになったようです。

はるちゃんはどんなコに成長した?

引用元:写真提供/@harukoto_0308

その後も健やかに成長していったはるちゃんは、3月の誕生日で2才になります。病院の先生から「長毛さんになるよ」と言われた通り、美しい毛並みの長毛猫になったそう。

そんなはるちゃんは子猫時代からおりこうさんだそうで、手のかからないコだといいます。

飼い主さん:
「はるはトイレのしつけなどを教えなくても、きちんとしてくれました。どちらかというと、妹猫の“こと”がやんちゃでいたずらっ子なので、はるはいつもことを見守っているお姉さんのような存在です。

でも、時間に正確なコなので、ごはんの時間はきっちり守らないと大騒ぎして大変ですね(笑)」

「2匹との出会いに感謝」

引用元:写真提供/@harukoto_0308

はるちゃんとことちゃん、2匹の愛猫と笑顔あふれる日々を過ごしている飼い主さん夫婦。2匹との出会いを振り返りどのようなことを思うのか、飼い主さんは今の気持ちをこう話しています。

飼い主さん:
「2匹と出会えたことは奇跡的で、このコたちのおかげで愛犬・ゆきとの別れを乗り越えられたんだと思います。2匹のおかげで猫の可愛さを知ることができましたし、出会いに本当に感謝しています。

これからも健康管理に注意しながら、このコたちが少しでも長生きできるようにサポートして、にゃんこ生活を楽しみたいと思っています」

写真提供・取材協力/@harukoto_0308さん/Instagram
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取材・文/雨宮カイ

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