伸ばしても遠ざかる古江彩佳に…西村優菜「自分のプレーに徹した」

今週初の60台で17位に浮上(撮影/村上航)

◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 3日目(2日)◇セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)◇6775yd(パー72)

1番スタートの2組目。早朝のティオフだった西村優菜は3番から3連続バーディを先行した。ショートアイアンでグリーンを狙えるチャンスを着実にものにしてスコアを伸ばし、トップ10圏内に迫った。

2つのボギーはいずれもロングパットが絡んだもの。7番(パー3)は上から下りのラインで思ったほど転がらずに3パット。「あれ、下りだけど遅いな…って思った時から、ちょっと合わせられなくなってしまった。自分のミス」。対照的に11番は打ち過ぎてスコアを落とした。

2つのボギーとも直後にバーディを取り返した(撮影/村上航)

2ホールとも、直後にバーディを奪い返すバウンスバックを決められたことは「メンタルコントロールがうまくできた証拠なのかな」と素直に喜ぶ。自らもスコアを伸ばしているのに、リーダーボードを見るたび、バーディラッシュで首位に立つ古江彩佳との差が開いていく状況。「うわっ、すごいな…」と衝撃を受けても、自分は自分と言い聞かせたという。

「もちろん気にはなるんですけど、そこにとらわれすぎると自分のプレーに集中できなかったりもしちゃう。とにかく自分のプレーに徹して、自分がひとつでも多く伸ばせるようにっていうところに集中できた。それがバウンスバックにもつながったと思う」。ショットも大きなミスが出る場面をしのいで出した今週自己ベストの「69」は価値がある。

「倍に増えた」応援団も力に(撮影/村上航)

スポンサー契約を結んでいる株式会社ダイフクの現地法人で働く社員が初日から30人ほど応援に駆けつけている。この日はさらに契約スポンサーの住友生命保険相互会社の関連会社であるシングライフから、26人が急きょ作った横断幕を持って加わった。

「倍に増えました(笑)。すごく盛り上がってくれましたし、組全体もすごくいいペースでラウンドできた」。感謝とともに誓うのは最終日のチャージだ。「修正するポイントは明確なので、しっかり練習して、最終日にやっぱり一番いいラウンドがしたい」と力を込めた。(シンガポール・セントーサ島/亀山泰宏)

最終日も自分のプレーに徹する(撮影/村上航)

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