不安がなくなる老後資金は2500万円。30歳から月いくら積立投資をすればいい?

Job総研の調査によると、「不安がなくなる老後資金額」の中央値は2500万円という結果でした。

2500万円の老後資金を作るには、いつから、月にどの程度、積立投資をすればよいのでしょうか。

この記事では、老後の不安と資産運用についての調査結果を紹介し、老後資金のシミュレーションをします。

老後の不安と資運用の関係性

株式会社ライボの調査機関「Job総研」は、660人の社会人男女を対象に「2024年 老後資金の意識調査」を実施しました。

出典:Job総研「2024年 老後資金の意識調査」(以下同)

実施している投資・資産運用の種類については「NISA・つみたてNISA」(65.1%)が最も多く、「株式」(35.7%)、「投資信託」(33.1%)と続きました。

また、1ヵ月に投資・資産運用に回す額については、平均が8.8万円で中央値が3万円という結果でした。

投資・資産運用をしている理由については、「老後の蓄え」(49.4%)が最も多く、「資産運用が趣味」(29.4%)、「リスクの分散」(28.8%)と続きました。

老後資金への不安については、「とても不安がある」(32.9%)が最も多く、「不安がある」(25.0%)、「どちらかといえば不安がある」(24.4%)と続きました。

不安な理由については、「年金の受給有無」(68.3%)が最も多く、「物価高騰による生活費の増加」(54.3%)、「健康保険や医療費の増額」(50.3%)と続きました。

不安がなくなる老後資金の額については、平均額が「4,040.3万円」、中央値が「2,500万円」、最頻値が「2,000万円」という結果でした。

また、老後資金を蓄え始める年齢については、平均「33.1歳」、中央値「30歳」という結果でした。

老後資金をシミュレーション

老後の不安と資産運用の関係性に関する調査結果をもとに、老後資金のシミュレーションをしてみましょう。

  • 1ヵ月あたりの資産運用額の中央値:3万円
  • 不安がなくなる老後資金額の中央値:2500万円
  • 老後資金を蓄え始める歳の中央値:30歳

ここではNISAの「つみたて投資枠」を利用し、利回り3%で資産運用した場合を想定します。

毎月3万円ずつ積立投資する場合

30歳から月3万円ずつ積立投資をした場合、30年後の運用結果は1748万2000円でした。

不安がなくなる老後資金の2500万円には、751万8000円不足する結果となりました。

では、2500万円の資産を作るには、月いくらずつ積立投資するのがよいのでしょうか。

出典:金融庁「資産運用シミュレーション」

シミュレーションによると、毎月4万2900円ずつ積み立てることで、2500万円の資産が作れる ことがわかりました。

また、同条件で4000万円の資産を作るには月約6万8000円、2000万円の資産を作るには月約3万4000円ずつの積み立てが必要です。

資産運用をするには、適切な目標設定が必要です。

どのように目標設定をすればよいかわからない人は、専門家に相談をするとよいでしょう。

資産運用でおすすめの相談先については、こちらの記事も参考にしてください。

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